第56話

はれものみたい
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2021/04/01 05:59

~あなたside~





【ミーティング中だよっ☆(((殴蹴殴】






武ちゃん「皆さん、今日の音駒戦お疲れ様でした。

で、早速ですが、IH予選は来月6/2からスタートです。」





コーチ「宮城は地区予選ねぇからすぐ県予選だ。

全国大会へ進めるのは県内約60チーム中1チームのみ。」





コーチ「1回負けた時点で道は途切れる。

音駒にリベンジしたきゃまずはこの宮城で1番になる他ない。」





コーチ「2位じゃダメだ。

まぁ向こうにも
東京代表に入ってもらわねぇけどな。」





田中「大丈夫ッスよアイツらなら。」





西谷「オォウ!強かったッスもん!」





田中&西谷「( ˙꒳​˙ )フンス」





…←





影山&日向「(もう1回、音駒と!もう1回!)」






……



、あ、そっか。。単細胞の思考回路は

私には分からなくて当然かッッ ((







【そんなこんなでミーティングは終了 ((】









まぁ、そしてそしていつものように

蛍と忠と一緒に帰るんだけどさぁ……










うん、分かるよね、、?






絶ッッ対お兄ちゃんうるさいから……








🚪ガチャ







あなた「ただいm(((」






徹「あなたーーーー!!!帰ってきた!!!!」






ちょ、"ただいま" くらい最後まで言わせてよ…





岩泉「あなたか!」






あなた「うん!はじめただいま!!」






今度は言えた←






徹「あなた!?

なんで岩ちゃんには言ってお兄ちゃんには言ってくれないの?? "ただいま" って!」






あなた「いや、言ったら遮られた←」






徹「とゆうかさ、あの電話以来全く返信来てないんだけど!??どんだけかけたと思ってんの??」







あなた「かけすぎね」






徹「それに!
なんで電話の時教えてくれなかったのさ!」






は?(((お口が悪いですよお嬢様←






徹「夜に痛くなったんでしょ??」






あなた「え、なんで知ってん、の………」







目の前が微かに白黒に点滅した







徹「そりゃぁね!!
気にくわないけど飛雄ちゃんと連絡とってたから☆」






何でこのタイミングで☆つけるかなねぇ。←







徹「何で言ってくれなかったの?
しかも急に烏野じゃない所行ったって言うし!
電話途中で切っちゃうし!!」







岩泉「及川に続いてしつこいと思うかもしれないが、これは忘れんなって言ったべ?」







岩泉「 "無理だけはしない" 」







徹「そーだそーだッッ!p(`ε´q)ブーブー」







岩泉「及川は黙ってろ。」














徹「( ˙༥˙ )ゞ ウィウィス」






岩泉「合宿行く前から痛いこと多かっただろ??
なら、無理して行くな!しかも夜って……それまでどんだけ無理したって最後はスンゲー痛くなる!なのになんで我慢すんだよ、、!」






怖かった。

こんなにも怒ったはじめなんて
ほとんど見たことなかったから。







岩泉「ッ……なんでそうやって抱え込むんだよ……」







でも徐々に弱々しくなる声に…









頭の中にはたくさんの疑問が浮かんだ。









なんで??






どうして??って。








分からないんだ。。








私が我慢すればみんな平和でしょ?






なんでよ、、


合宿は行きたかったし…

自分のそんな都合で迷惑なんかかけられない。





この部活に入った以上、

それは "やるべきこと" だから。






言うのだって怖い。



それは私の感情の中で1番だけど、


でもこんなことで他人に迷惑かけるわけにはいかないんだ。



そんなの私が…自分を許せない。








徹「迷惑かけたくないっていう顔。」







兄というのは何でこんなにも

分かってしまうのだろう






徹「図星ッッ☆」






うz((







徹「でもさ、迷惑かけるのは当たり前。」






徹「言いたくはないけど烏野はいいチームだし、
言うのがまだ怖いのも分かる。」







徹「でもね、あなた。。」







そう言ったお兄ちゃんの目は

試合中のような、、


でもそれよりほんの少し悲しそうで……







徹「我慢するにしても限界がある。

1人じゃどうすることも出来ないことってね、
案外たくさんあるものなんだよ。」







……








徹「実際にこの前の夜はそうだった。
飛雄ちゃんのお陰で楽になったでしょ?

体調だけじゃない、心だって。

そうじゃない??」







確かに、、飛雄に助けられる時、お兄ちゃんに助けられる時、いつも心が温かくなる。軽くなる。







徹「どれだけ我慢しても、、頑張ってもね、
1人じゃどうにもならない時は必ずある。

でもね、誰かと一緒に頑張ればきっと…
1人の時より何十倍も出来ることが増える。


力を借りたならさ、今度相手が困っている時に助けてあげればいいじゃんっ。

自分が頼らないと相手も頼りづらくなるんだよ……


それにね、自分では当たり前だと思ってやっていることだって 相手にしてはとても嬉しいことだったりする。

みんなで支え合うんだよ、同じチームだから。


大切な事だよ ……世界はそうやって回っている。」







あなた「…」













────── 言葉が出なかった






こういうの 何て言うんだっけ……






──── 胸の真ん中辺りをぐわっと殴られた感触







お兄ちゃんの言ってることは納得した。







─────── 何か痛い所を突かれたような……







本当に、、本当にその通りだと思う。








───── 本当はずっとずっと… 心に痒く







でもやっぱり頼るのが怖くて、、、







──────── 腫れ物みたいに残っていた












申し訳なくて…… _________



















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