第35話

♪ 夏美 ♪
428
2020/05/19 15:40
そして約束の日曜日
私は言われた通り駅に来た

達)よう

貴)よう

貴)どうしたの?

達)気分転換だよ

貴)そっか笑
ありがとう

達)よし!いくぞ

本屋さんに行ったり色んなお店をめぐり
また達也くんのおかげで
辛い事も忘れられた

ー公園ー

達)いや〜楽しかった

貴)欲しかった本も買えたし
ありがとう!

達)よかったよかった

貴)私って子供だよね

達)まぁ高校生は子供なのかな

貴)大人じゃないから、
はるくんに飽きられちゃうのかな

達)...それは違うよ
そりゃ、

達也くんが何かを言おうとした時

??)達也くん?

後ろから女の声が聞こえ
振り向くとそこには、はるくんと
女の人…たぶん夏美さんがいた

貴)はるくん、

矢)あなた、なんでここに

貴)それは、

夏)え〜!この子があなたちゃん?
なんか幼いね〜!笑

私が話すより先に夏美さんに
遮られてしまった

夏)初めまして!って言うか
インスタで話したことあるか!笑

貴)は、初めまして、

夏)なんでこんな所にいるの?
しかも達也くんとふたりで

達)相談乗ってた

矢)え、

夏)そっか〜!
じゃあ私と晴人くんと同じだね!

そう言って夏美さんは
はるくんの腕にくっついた

貴)ッッ、

矢)ちょ、やめろよ

夏)い〜じゃん!
昔は手も繋いだしハグだって
してたじゃん!笑

矢)何言って、

夏)あ!あなたちゃんって
晴人くんの彼女さんか

夏)ごめんね〜?
悪気はないんだよ〜?

達)は?お前な、

貴)ご、ごめん!
私、帰るね

矢)ちょ、あなた!

夏)いいじゃん!
まだ相談終わってないよ?

矢)でも、

貴)はるくん!私は大丈夫だから
聞いてあげて?じゃあ達也くん今日は
ありがとう!

1秒でも早くここからいなくなりたかった
これ以上聞きたくなかった、
頭の中は真っ白でちゃんと笑えてたか
そんな事も考えられないくらい、
余裕がなかった

貴)ハァ、ハァ、

どれくらい走ったか、
気がついた時には駅にいた

貴)帰ろう、

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