矢)ただいまぁ
貴)お、お邪魔します
矢)ついてきて
貴)はい!
ガチャッ
矢)ここでちょっとまってて
貴)わかりましたぁ!
はるが部屋を出て1人だけになる
貴)達也さんがはるだったなんて…
ていうか、私はるくんと付き合った、?
全然実感ないしなんなら夢なんじゃ、
だって、ずっと画面の中で見てきて
生で見れてもステージとアリーナの後ろで
あんな距離じゃないし
まさか、目の前に…
ドッドッ
頭の中で謎をかけめぐらせていると
足音が近付いてくるのに気がついた
ガチャッ
矢)待たせてごめんね
はるくんが部屋に入ると少し緊張した
顔を浮かべながらちょこんと私の隣に座った
貴)大丈夫ですよ!
矢)紹介しなきゃって思ってるんだけど
ほら、その、
貴)どうしたんですか?
何故か言葉をつまらせ俯いてるはるくんに
私は手を伸ばしていた
グイッ
貴)ッッ、は、はるくん、?(照)
伸ばした手がはるくんにあとすこしでふれる
そんな所でその手は、はるくんに
捕まりそのまま強くはるくんの方へ
引っ張られ腕の中におさまってしまった
矢)可愛くてとられちゃうんじゃって
心配で紹介したくない(照)
少し見上げると顔を
真っ赤にしたはるくんが私を見つめていた
貴)はるくん?
矢)み、みないで!
今は顔赤いから(照)
貴)ふふ、私は、はるくんの物ですよ?
矢)も〜!やめて!(照)
可愛い人だなぁ笑
あ〜ほんとにこの人の彼女なんだ
なんて、さっきまでのモヤモヤが
一瞬でピンク色に染まっていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。