第6話

かまって WN
1,337
2020/07/24 02:00




カタカタとなり続けるゲーム機の音





「ウォヌ氏ー?いつになったらゲーム終わるんですか?」

「んー」





このやり取りをし続けて1時間

ゲームが苦手な私は一緒にゲームする事ができない

だから、いつも彼の背中を見つめる

でも、構って欲しいなって正直思う





「ねぇーウォヌーかまってー」

「んー」

「ウォヌのパボー」

「んー」





だめだ

何言っても同じ言葉しか返ってこない





「もう知らないウォヌなんか嫌い」

「俺は好きだけど」




そんなこと言うなんて思ってなくて

ぱっと顔を上げるとじっとこちらを見る彼





「いじけてるあなたが可愛くて、ちょっといじめたくなった」

「ごめんな?おいで」





そう言いながら両手を広げるウォヌに飛びつく





「構えばか」




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