第11話

ドライヤー SG
1,185
2020/07/24 02:00






お風呂から上がり

濡れた髪の毛を拭きながらリビングへ向かう

すると、それに気付いたかれが





「乾かさないとダメでしょー!」





とぷくっと頬を膨らませて

もー!!と言って怒っている

乾かして欲しいから濡れたままなんだよなぁ

なんてそんなこと言える訳がない





「こっちおいで」





彼の足の間に座る





「スングァンが乾かしてくれるからいーの」

「そんなこと言ってー!うれしいうれしい!」





ご機嫌に髪を乾かす彼

ドライヤーの暖かい風と

優しい手つきに

眠たくなる





「あなた?眠たい?」

「んーん」

「眠いなら寝てもいいよ?」

「やだ、寝ない」

「ほぼ寝てるよ?笑
はい、おわり!」





乾かし終わったドライヤーを置いて

おいで!!と両手を広げてるから

すっぽりとその腕の中に収まる





「スングァナ、ありがとう」

「んふふ、どういたしまして!」





そう言うと、私の頭にそっと唇を添えた





「これからもずっと乾かしてあげるからね」




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