第27話

第24話 禁断のレッドゾーン
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2020/05/20 07:03
2週間後、遂に地球の運命をかけた決戦が始まろうとしていた。広場の真ん中に長いテーブルに料理が並べられていた。そして、エボルトと優飛がテーブルの1番端の椅子に座っていた。
「よぉ、エボルト最後の食事しようぜ。」
「あぁいいぜ。」
優飛とエボルトは、テーブルの料理を食べ始めた。周りには、段々報道陣や見物客が増えてきた。
「そろそろ、戦うとするか。」
エボルトは、席を立ちベルトを取り出した。優飛も席を立ちベルトを取り出した。エボルトは、手を広げ大声を出した。
「さぁ!!!地球の運命をかけた戦いの始まりだ!」
〘 コブラ!ライダーシステム!エボリューション!〙
〘マックスハザードオン!〙
〘ラビット&ラビット!〙
〘ガタガタゴットン! ズッタンズタン!〙
〘〘Are you ready?〙〙
「「変身!!!」」
〘コブラ!コブラ!エボルコブラ!フッハッハッハッハッハッハ!〙
〘オーバーフロー!紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!ヤベーイ!ハエーイ!〙
辺りが静かになりそして、エボルとビルドが歩み寄り同時にキックをした。辺りに強風が吹き報道陣や見物客が飛ばされた。フルボトルバスターを取り出し、エボルを切りつけた。しかし、エボルは、片手でフルボトルバスターを止め顔にパンチを当てた。吹き飛ばされたビルドは、タンクタンクにフォームチェンジをした。
「今のお前じゃ、俺に勝てない。」
エボルは、レバーを回した。
〘LadyGo!エボルテックフィニッシュ!チャオ!〙
〘LadyGo!ハザードフィニッシュ!タンクタンクフィニッシュ!〙
2人は、空中に飛びキックを繰り出した。そして、2人のキックが炸裂した瞬間、辺りの地面が割れ次々と土が浮かんでいった。そして、2人が交差した。エボルとビルドが立ち上がり振り向いた瞬間、ビルドの体全身に痛みが走った。そして、爆発した。ビルドの変身が解除され優飛が地面に倒れ込んだ。
「優飛、お前の負けだ。」
「誰が負けだって?」
優飛は、立ち上がりベルトを腰に装着して、ハザードトリガーを取り出した。
〘オーバーハザードオン!〙
そして、ベルトに取り付けラビットボトルとタンクボトルを装着した。
〘ラビット!タンク!ハイパーベストマッチ!〙
〘ガタガタゴットン! ズッタンズタン!YEAH!!ガタガタゴットン! ズッタンズタン!YEAH!!〙
〘Are you ready?〙
「変身!!!」
そして、周りは、煙で覆われた。
〘エンドフロー!禁断のレッドゾーン!デンジャラスハザード!アブネーエ!〙
煙が薄くなっていくと右腕にタンクの大砲と背中ににラビットの耳の長いスカーフが付いていた。そして、黒のアーマーを纏っていた。
「おいおい、無理矢理ハザードレベルを上げていいのか?」
「ハザードトリガーマークIIは、過去にお前がパンドラボックスから取り出し、ハザードトリガーと似た奴の資料をハザードトリガーに取り込んだ。」
「それってこれの事か?」
エボルは、ハザードトリガーに似た石化したトリガーを取り出した。
「これは、俺の完全体に必要な道具だ。」
「なら、それ事お前を破壊してやる!」
ビルドは、右腕の大砲をエボルに向けて放った。エボルは、エネルギー弾を弾こうとすると、目の前にビルドが現れキックをくらった。更に、エネルギー弾が当たり地面に転がった。
「はぁはぁ、ハザードレベルが急激に上がっただと!?変身した後のハザードレベルより遥かに上がってる。」
「このフォームは、常にハザードレベルが上がっていくんだよ!」
エボルは、攻撃を与える隙がなくただビルドの攻撃を耐えているばかりだった。
「これでトドメだ!」
そして、レバーを回し始めた。
〘ガタガタゴットン! ズッタンズタン!YEAH!!ガタガタゴットン! ズッタンズタン!YEAH!!〙
〘LadyGo!ハザードエンドフィニッシュ!〙
エボルに大砲を向けてエネルギー弾を連射し、空中に飛びそして、急降下しながらキックをした。そして、エボルに直撃した。辺りに強烈な風が吹き、次々と木が折れていき砂埃で覆われた。風が弱くなっり砂埃が薄れていくと目の前いるエボルは、石化したトリガーで攻撃を防いでいた。そして、石化したトリガーに段々とビビがはいり、石の欠片段々と落ちていくと白と黒のトリガーが現れた。そして、エボルに足を捕まれ地面に何回も叩きつけられそして、投げ飛ばされた。
「優飛、お前の力を利用させてもらった。遂に俺は、完全体になった!」
「なん……だと?」
「まぁ見ていろ。これが完全体の俺の力だ。」
エボルは、腕を空高く上げた。すると、空に黒い渦が現れそして、ビルが次々と崩れ黒い渦の中に吸い込まれて行った。更に、車や木などの物が吸い込まれていきそして、人も吸い込まれていった。悲鳴を上げ助ける声がビルドの耳に聞こえた。
「エボルトォォォォ!」
「怒りに任せたのを後悔させてやる。」
〘LadyGo!エボルテックフィニッシュ!チャオ!〙
エボルは、手に力を込めてエネルギー弾をビルドに向けて放った。ビルドは、顔面にエネルギー弾が当たりマスクが割れたが、エボルに殴り掛かった。エボルは、タイミングを見て腕に力を込めてビルドにパンチをした。グチャっと鈍い音がした。エボルのパンチがビルドの体を貫いていた。優飛は、口から血を吐き出した。エボルは、腕を抜こうすると優飛は、エボルの腕を掴んだ。
「何をしてる?離せ!」
「離すかよ。この時を待っていた。」
優飛は、ベルトのレバーを回し始めた。エボルは、何かを察して腕を抜こうとするが優飛の掴む力が強く抜けなかった。すると、優飛の方を見ると体から光の粒が出ていた。
「優飛!自爆する気かぁ!」
「これで終わりだ!エボルトォォォォ!」
〘LadyGo!ハザードエンドフィニッシュ!〙
辺りは、白い光に包まれた。そして、大きい爆発音が鳴り響いた。光が弱くなると2人は、変身が解除されていた。優飛は、体から血が流れていて、エボルトは、片腕を無くしていた。
「この俺が負けただと?」
エボルトの体が段々と砂の様に消えていった。そして、何処からか報道陣が駆けつけて優飛に質問をしようとした瞬間、優飛は、地面に倒れ込んだ。その後、救急車が駆けつけて優飛を病院に向かって走っていった。病院に着きすぐさま緊急オペが始まった。病院には、キリト達がいた。キリト達は、テレビ中継で一部始終を見ていたのだ。
「優飛の奴無茶しやがって。」
オペ室から医者が出てきた。
「優飛の容態!?」
「彼は、体の骨を何十本も折れていてしかもさっきまであった傷が次々と治っているんだ。」
「えっ!?」
「でも、意識がまだ戻ってないから、戻ったら連絡します。」
医者は、すぐにオペ室に戻り優飛を病室に連れて行った。向かった病室には、メディキュボイドが設置されていた。そして、メディキュボイドが起動し優飛の顔を覆われた。すると、モニターには、ALOのユッピーがいた。
「あれ?何で皆いるの?」
「ユッピー!お前何であんな戦い方をしたんだよ!」
「皆が守れるならこの身が滅んでも良いなぁって思ったんだ。」
「ふざけんなよ。」
「ごめんね。それとユイちゃんに頼みたい事があるんだけど良い?」
「良いぞ。」
ユッピーは、ユイ何かを頼んでいた。すると、ユッピーの後ろにユウキの姿があった。
「ユッピー、何でそのモニター使ってるの?」
「ユウキ、それは、その…」
「さっきの戦い見たよ。かっこよかったけど何で死のうとしたの?」
「皆が守れるなら」
「ダメだよ!ユッピーが死んじゃったら他に誰が守るの?あの時のオーマジオウみたいなのが来た時誰が皆を守るの?」
ユウキは、泣きながらユッピーに抱きついていた。ユッピーは、ユウキの頭を撫でながらなぐさめていた。
「おうおう、ラブラブだなぁ。」
声がする方に向くとそこには、ユッピーと同じアバターがいた。
「エボルト!?お前は、死んだはずじゃぁ。」
「後もうちょっとで消滅寸前だったぜ。だが瀕死のお前を乗っ取れるからなぁ。」
「ゲームの世界じゃぁ乗っ取ってもリアルじァ乗っ取れないぜ。」
「このゲームは、脳に信号を送ってるんだよなぁ。」
「まさか!」
「気づてももう遅い!」
エボルトは、変身してユウキを押し倒しユッピーの首を掴み取り持ち上げた。
「今からお前らの希望が消える瞬間だ!その目で写しておけよォ。」
エボルの体が液状になり始めユッピーの口や耳の穴に入り始めた。そして、液状になったエボルは、ユッピーに体の中に入った。
「中々いい体してんじゃん。」
「ユッピー?」
「俺は、ユッピーじゃないエボルトだ。」
「嘘だ。ユッピーが簡単に操れる訳が無い。」
「俺にしちゃぁ、簡単だ。俺を止めるヤツなんてもう居ない!」
すると、何処からか銃弾が飛んできてエボルトは、避けた。
「誰だ!」
「お前を止められないヤツなんてこの世には、いない。」
柱からユッピーのアバターが現れた。
「何故、ユッピーがいる!?」
「1度あいつに負けて消えた身だが、ユイちゃんって言う子供にまた復活させてもらった。」
「何だとぉ?」
「お前は、何もんだ!?」
「俺は、破壊者のユッピー。そして、通りすがりの仮面ライダーだ!」
ネオディケイドドライバーを腰につけライドブッカーからカードを取り出した。
To Be Continued
次回 第25話 進化する旅人

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