前の話
一覧へ
次の話

第7話

彼女が笑った
12
2019/08/23 09:42




初の仕事の始まりから
1週間




そろそろ慣れてきたが

案外、楽ではない








Lifeは、とても人気なカフェであり
美男美女が営む店と話題なので
老若男女関係なく客が続々と来る




しかし、コミュ症の俺からしたら

接客も多くなり、いい機会になってると思う



店主
店主
魁斗くん、コーヒー1つ!
魁斗
魁斗
了解です!







美月ちゃんに教えてもらってからなのか

コーヒーを作るのには
時間がかからなくなった






鼻歌を歌ってたりもする




美月ちゃんに怒られるが





魁斗
魁斗

ふぅ....お待たせしました。
女子大生
女子大生
////....かっこいい






そしてこの俺




本日から
前髪を切りました
魁斗
魁斗
(俺がイケメンだと....!?






分かっとるやないかい)



自分に惚れてる俺は、
イケメンと言われて興奮状態だ
店主
店主
いやぁ、魁斗くんに前髪を切ってくれて助かるよ。
おかげで女性客が増えるよ、ハッハッ



この人は、


自分がかっこいいのを自覚してないみたいだ






クソっ!美男美女は羨ましい!









そう、客の中には


類まれなる美貌を持った美月ちゃん目当てに
来店する男性客も少なくない





美月
美月
アイスカフェモカです。
ご要望通りに、ハートの絵を加えました
男性客
男性客
....( ゚∀゚):∵グハッ!!





うん、可愛い




俺にもして欲しい







その時だった






美月
美月
フッ、お邪魔虫、顔キモイ


働け



美月ちゃんが笑ったんだ





目の隅には、オーナーが驚いている




....初めて見た、彼女の笑みに
俺の心が揺れた






なんて、かっこいいことは言わないけど

ガチめに、その言葉が似合う






今まで、冷淡という言葉がお似合いな
彼女が笑うと







美月
美月
なに、働けって言ってるの
魁斗
魁斗
////あ、あぁ






まるで、華が咲いたように

世界が綺麗になった気がした








もう、認める






俺は君に惚れたよ





プリ小説オーディオドラマ