第4話

前髪
43
2019/07/28 14:27
店主
店主
....ほんとかい?
助かるよ!ありがとう!

寬馬さん、いいですよね?
父、寛馬
父、寛馬
あぁ、まさか受けてくれるとは....

(絶対、魁斗美月ちゃんを狙ってるよな)




親父、変なことを考えてそう



顔がにやけてる



軽蔑した視線で親父を見ると

シュンとしていた





クスッと笑うと

オーナーさんが驚いた顔をした




どうしたんだ




店主
店主
君、前髪を切ったらどうだい?

絶対、かっこよくなるよ



....貴方に言われると自分が哀れに見えてくる





でも俺は照れて、顔が熱くなった




ババアがニヤニヤしてたから冷めたけど








前髪か....



確かに、少し暗く見えるから切った方がいいな









美月
美月
....ちょっと。

客多くなってるんだから兄さんも手伝ってよ。



....あんた、邪魔
魁斗
魁斗
ッご、ごめん




厨房から美月さんが出てきてドキッとしたけど

冷めた視線が突き刺さって少し怖かった







俺、嫌われてるよね




そう思うと、仲良くなりたくて仕方がなかった

父、寛馬
父、寛馬
....


今日はこれで。

明日から仕事に行かせるよ。



いいな、魁斗
魁斗
魁斗
あぁ。別にいいよ
母、和恵
母、和恵
じゃあ、またいつか。和真さん♪



ババアはいつになく
ニコニコしながら出ていった




イケメンに出会ったから
心底嬉しいのだろう




店主
店主
明日からよろしく。

魁斗くん。



手を差し出された




どうするべきだっけ





....一応手を握った






和真さんは裏表のない笑顔で
ニコニコしていた




とても、いい人そうだ





美人の美月さんに、優男の和真さん









バイト、楽しくなる気がする

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