親父、変なことを考えてそう
顔がにやけてる
軽蔑した視線で親父を見ると
シュンとしていた
クスッと笑うと
オーナーさんが驚いた顔をした
どうしたんだ
....貴方に言われると自分が哀れに見えてくる
でも俺は照れて、顔が熱くなった
ババアがニヤニヤしてたから冷めたけど
前髪か....
確かに、少し暗く見えるから切った方がいいな
厨房から美月さんが出てきてドキッとしたけど
冷めた視線が突き刺さって少し怖かった
俺、嫌われてるよね
そう思うと、仲良くなりたくて仕方がなかった
ババアはいつになく
ニコニコしながら出ていった
イケメンに出会ったから
心底嬉しいのだろう
手を差し出された
どうするべきだっけ
....一応手を握った
和真さんは裏表のない笑顔で
ニコニコしていた
とても、いい人そうだ
美人の美月さんに、優男の和真さん
バイト、楽しくなる気がする
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。