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第10話

新学期!潔癖教師の襲来


3学期が始まり、冷たい風の吹く通学路を
遊佐くんと一緒に登校する。

彼のお仕事の関係で年末年始は会えなかったけど
こうしてまた一緒に歩くことが出来て幸せだ。
遊佐
遊佐
心美……お前アレ、持ってきてる?
心美
心美
アレって?

何か言いたそうにこちらを見下ろした遊佐くんは
少しかがんで私の耳元で囁いた。
遊佐
遊佐
…俺のパンツ
心美
心美
へ!?

ボッと音が出るくらいに頬が熱くなる。

遊佐
遊佐
肌身離さず持ち歩けって言っただろ
心美
心美
そ、そんな!
学校に持ってくるわけないよ!

とっさに否定してしまったけど……
実はちゃっかりスクールバッグの中に入っている。

綺麗に折りたたんで、保存用ポリ袋に 密閉みっぺい済み。


遊佐くんは私の小さな嘘に騙されて、なぜか残念そうに首を傾げた。
遊佐
遊佐
なーんだ、お前のことだから
持ってきてると思った…スケベだし
心美
心美
な!!言っておくけど
遊佐くんも相当スケベだから
彼女にパンツ持たせる彼氏なんて
遊佐くんくらいだよ!
遊佐
遊佐
はいはい、俺はスケベだよ
でもお前よりはマシだし…
風助
風助
あーーーー寂しい
オレ、可哀想だなー?
誰かこの冷えきった心を
温めてくれねーかなーー?

私達の間に割って入るように現れたのは風助くん。


会ったのはクリスマスのあの日以来。

少し気まずくなって目をそらすと風助くんは私の頭をぽんと撫でた。
遊佐
遊佐
触んな

遊佐くんの地鳴りのような声には構わず
風助くんは私に話しかけてくる。
風助
風助
スケベちゃん
オレあれから反省したんだ
ちょっと強引だったかなってさ…

うつむいた彼の襟首からリセイウチがひょっこりと顔をだし、こちらにウインクしてみせた。
心美
心美
(まさかリセイウチのおかげで……?)
風助
風助
でもオレ、諦めねーから!
心美
心美
え?!
風助
風助
同じクラスだろ?
だから2月の修学旅行も
一緒の班になろーぜ?
風助
風助
そんでオレと×××ピーー○○○○○バキューンなことも
スケベなこといっぱい……

全く反省の感じられない風助くんに
リセイウチはずっこけている。

すると怒った遊佐くんは私の手を引いてコートに包むように抱きしめた。
心美
心美
もごっ…遊佐くん?!

彼の制服に顔をうずめると、ほのかに柔軟剤の香りと遊佐くんの匂いがしてドキドキと鼓動だけが速くなっていく。

スケベアーたちは一斉にどの柔軟剤を使っているのか議論を始める。

しかし、コートの外は一触即発の事態。
遊佐
遊佐
お前、喧嘩売ってんのか?
風助
風助
売ってたら、買う?

どちらかが噛み付いてもおかしくない、そんな時ーー
??
??
君たち、喧嘩はやめなさい

その場の空気が冷えるような声が聞こえた。

??
??
公衆の面前ですよ
場をわきまえなさい

突然、私の手を掴んだのは革の手袋。

遊佐くんのコートの中から引っ張り出されて、急に身体が冷えた。



??
??
公の場で抱きつくなど、 破廉恥ハレンチ
君たち……その制服は…
あぁ、なるほど
聞いていたよりも深刻そうだ

ぶつぶつと何かをつぶやく男性は
軽蔑けいべつの眼差しをこちらに向けてひとこと。

??
??
学校で待っています

男性は革靴をコツコツと鳴らしながら、学校の方へと歩いていった。
風助
風助
なんだあいつ
遊佐
遊佐
さあな…
風助
風助
ま、いっか!
スケベちゃーんオレと登校しよーぜ
遊佐
遊佐
心美、いくぞ
心美
心美
う、うん!
風助
風助
あれ?
この二人オレのこと見えてね―の?
オレ泣いちゃうよー?

遊佐くんとの二人きりの登校はあっけなく邪魔が入ってしまった。
でも2月にはドキドキの修学旅行が待っている。

遊佐くんとの雪山旅行……
スキー、ゲレンデ、温泉、混浴……


妄想の中のスケベな展開に鼻血がでそう。
きっと楽しい修学旅行!!






の、はずだったのにーーー
清井先生
清井先生
産休のクラス担任に変わりまして
今日からこのクラスに着任しました
清井 正しずい ただしです

教壇に立っているのはさっき会った男の人。

温度の低い表情。

一番上までとめられたYシャツのボタン、
そして分厚そうな革の手袋。


それにぴくりとも動かない綺麗につり上がった眉は
潔癖けっぺき」の二文字が相応しい。
清井先生
清井先生
最近この学校で不健全極まりない
ただれた生徒が多いと聞きました
清井先生
清井先生
全校集会では鼻血を流し倒れたなどと
いささか信じがたい光景もあったとか…

清井しずい先生は風助くんに目線を移す。
風助
風助
……げ、目合った
清井先生
清井先生
高校生は清く正しくあらねばならない
よって私はこの学校の不健全な生徒を
根本から叩き直します
清井先生
清井先生
そのような生徒を見つけ次第…
私が責任を持って指導、
そして修学旅行は不参加とします

小さく笑った先生の笑顔にぞくりと背筋が凍った。


あの目は本物…

きっと私がとんでもないスケベ女子だって見抜かれてしまう。
清井先生
清井先生
そうですね…
手始めに手荷物検査をしましょうか
心美
心美
えっ!

こちらを見た冷たい視線に身体がこわばる。
清井先生
清井先生
 助平すけひらさん…でしたか
何か問題でも?
心美
心美
いえ……

ど、どうしよう…!!


私のスクールバッグには
遊佐くんのパンツ(袋に保存済み)が入っている。