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第7話

車の中、遊佐くんと窒息寸前キス
ぽろりと彼のパンツが頭から脱げ落ちた。

鼻血を流す私を見た彼は
突然背中に手を回し私の身体を引き寄せた。
心美
心美
遊佐くん…?

でも彼は私の声なんて聞こえてない程怒っている。
遊佐
遊佐
本当に忘れたのかよ

怒った顔もかっこよくて
ドキドキするのは不謹慎だろうか。
心美
心美
(もう既に思い出してるんだけど…)
遊佐
遊佐
どうやったら思い出すんだよ…くそ
こんなに腹たったことねぇんだけど
まじお前許せねぇ
心美
心美
遊佐くん、あのもう…
遊佐
遊佐
うるせえな、どうせ離せとかだろ? 
離してやんねえから
意地でも思い出させてやる


ぎゅうと背中の腕がに力が入って
長い脚が私の脚を挟み込んでいよいよ逃げられない。


遊佐
遊佐
あ、マネージャー
言っとくけど邪魔すんなよ!
マネージャー
…ったく、はいはい
10分で終わらせてよ!


気をきかせた彼のマネージャーは
車内の音楽を爆音にして車を走らせる。
心美
心美
(え?!マネージャーさん?!
そこは注意するところじゃないの?!)


まさかの逃げ場のない状況に慌てていると
遊佐くんは悪戯っぽく笑った。


カチリ…


なんだか聞き覚えのあるスイッチの音。


そうだ、これは遊佐くんの誘惑スイッチの音ーーー
遊佐
遊佐
お前、そういえば
俺の尻が好きだったっけ
心美
心美
え?!


すっかり誘惑モードな遊佐くんに手を握られる。

そして彼はそのまま私の手を自分のお尻に誘導した。
遊佐
遊佐
ほら、好きにすれば? 
こうすればなんか思い出すだろ
心美
心美
え、ちょっと待って
あの実はもう……
心美
心美
(あれ…?でもこれってもしかして、
思い出してないフリをし続けたら、遊佐くんとあーんなことも、こーんなこともスケベなことやりたい放題なんじゃ)
スケベアー
スケベアー
そうだ心美、何も言うな!
スケベアー
スケベアー
黙ってるんだ!
スケベアー
スケベアー
いっそのことどさくさに紛れて
襲うのもアリだゾ
スケベアー
スケベアー
襲っちゃえー!!

スケベアーたちがまるで悪魔の囁きのように、
私をスケべの世界へといざなう。
心美
心美
(ぅうう……なにこの据え膳状態
本当に好き放題触ってもいいの?!)
遊佐
遊佐
尻は興味ねぇのか?
……ならこっちは?

まるで誘うような目で私をじっと見つめたまま
こんどは彼の服の中へと手を誘導される。
心美
心美
わぁっ

おへそに指先が引っかかって思わず手を引くと、
彼は逃さないと言わんばかりに強く手を握った。
遊佐
遊佐
叫びたいのは俺の方なんだけど
あ、もしかしてもういいの?
心美
心美
ダメ!


掴まれた手が急に緩んで、思わず叫んでしまった。

見上げると彼はしたり顔でこちらを見下ろしている。
遊佐
遊佐
やっぱり触りたいんだろ
…このスケベ女
素直になれよ
心美
心美
(っごくり)ほ、本当にいいの?
遊佐
遊佐
別に好きにすれば?

少し恥ずかしそうにすっと目をそらした彼に、ドクリと心臓が跳ねた。

全身にこれでもかと血液が送られ
鼻血もダラダラと溢れ出して止まらない。
心美
心美
うわぁ…腹筋

私の手は自然と彼の腹筋をなぞっていた。

ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ……。


薄っすらと割れているシックスパックを円を描くように指を滑らせる。

滑らかな肌と引き締まった腹筋…
心美
心美
(将来この窪みに家を建てて
末永く幸せに暮らしたい……)

腹筋をくまなく数えてはまた数え……
まるで夢のよう。


完全に腹筋に酔いしれていた私の手を彼は突然がしりと掴んだ。

紅潮した彼の頬を見てはっとする。
遊佐
遊佐
いつまでなぞってんだよ
ってかお前、もう全部思い出してんだろ

ぎくり。



思わず目をそらした私の鼻を彼はむぎゅっと摘む。
遊佐
遊佐
思い出してんだろ?
パンツ被った時にはもう
心美
心美
え?!
そ、そそんなはずない
誰ですかあなたは?!
遊佐
遊佐
とぼけても無駄、バレバレなんだよ
遊佐
遊佐
いつ言い出すのか見てたけど
やっぱお前救いようのないスケベだな
心美
心美
遊佐くんなんて知らないから!
遊佐
遊佐
名前、思い出してんじゃん
心美
心美
えっ……あ


・  ・  ・




遊佐くんはぷっとふきだして大声で笑った。
遊佐
遊佐
あははは!! 
ほんとお前バカだな
鼻血垂れ流しのくせに
心美
心美
分かってたなら言ってよ
遊佐くんのドS!
遊佐
遊佐
だって腹立ってたし
俺のこと1回でも、1秒でも
忘れるとか許せねえし
心美
心美
それは本当に、ごめ…


謝罪の言葉は彼の唇に飲み込まれてしまう。


長い長いキス……

鼻をつままれたままの私は窒息寸前。
心美
心美
(ん……く、苦しい……でも幸せっ)


もがくこともせずに、じっと彼の熱を受け止める。

ふわふわと頭の中にお花畑が見えたけど
遊佐くんのキスで死ねるなら本望だろう。
心美
心美
し…あわせ…
遊佐
遊佐
は?!
おい、しっかりしろ!

すっかり幸せで窒息死しそうな私を見て
遊佐くんは小さくため息を付いた。
遊佐
遊佐
これくらいで気絶すんなバカ
お仕置きはまだ終わってねぇからな


意識を手放す瞬間、耳元でドSな囁きが聞こえた。