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第1話

遊佐くんのお尻は✖︎✖︎禁止です!

スケベな転校生による集団鼻血事件の翌日。

私は大好きな遊佐くんからのプロポーズに浮かれまくっていた。


校門前、女子に囲まれる彼を見るまでは…
女子1
メガネとったら超イケメンじゃーん
もしかして、モデルとかやってる?
女子2
遊佐の彼女に
立候補しちゃおうかなー?


遊佐くんにベタベタと触れる女子の手、手、手!
心美
心美
(遊佐くんは私の彼氏なのに…!)

ふと一人の女子が彼のお尻に触れた瞬間、
頭の中で何かがブチッと切れた。
心美
心美
遊佐くんのお尻は私のだから!
遊佐
遊佐
え?!おい、心美?!

女子の中をかき分け、彼の手を引き走った。
誰からも追いつかれないように…
心美
心美
(醜い嫉妬だって分かってる。でも、
だって…遊佐くんのお尻は私だけが
触れていい場所なんだから!)

勢い余って彼を連れ込んだのは、薄暗い資料室。
カーテンから差し込む朝日に、ホコリがキラキラと舞う。


壁ドンで彼を追い詰めて、悔しいほど整った顔をじっと見上げた。
遊佐
遊佐
ど、どうしたんだよ
心美
心美
今日、メガネかけてないの?
遊佐
遊佐
もう昨日全校生徒にバレただろ
それに俺、自分を偽るのはやめたんだ
心美の隣に堂々と立ちたいから
心美
心美
うっ(そんな事言われたら…)
心美
心美
(と、というかこの態勢……。我ながら、ナイススケベアングルじゃ…!)

目の前にはきめ細やかな肌と、色気のにじむ首筋。

そして男の人特有の喉仏が私の視線を誘う。
遊佐
遊佐
てか、さっきの何? 
いつから俺の尻は
お前のもんになったんだよ
心美
心美
だ、だって他の子に触られたら…つい
遊佐
遊佐
…ヤいてんの?

試すような笑顔にドクリと心臓が跳ねた。

私のスケベの化身、スケベアーたちも
わらわらと顔を出し私の周りで騒ぎ出す。
心美
心美
遊佐くんは、私の彼氏だし
ヤキモチなんてしょっちゅう…

恥ずかしくなってうつむいたその時、
スケベアーたちが一斉に叫んだ。
スケベアー
スケベアー
必殺!!
スケベアー
スケベアー
ドンドコドコドコ……
スケベアー
スケベアー
ラッキースケベー!!
スケベアー
スケベアー
はあああ!!

   ばさ

       ばさ




          ばさ

                ばさ
遊佐
遊佐
危ないっ!
心美
心美
ひゃっ

降ってきたのは大量の資料の雨。

私を庇って覆いかぶさる遊佐くんは、腰を押さえて痛そうに顔を歪める。

遊佐
遊佐
いって……
心美
心美
大丈夫?!

まさかの床ドン体勢に
ドキドキと心臓だけが速くなっていく。
遊佐
遊佐
やっば……俺の尻大丈夫?
もしかしたら割れたかも
心美
心美
へ?!
嘘、大事な遊佐くんのお尻がっ
とっさに手を伸ばし確認すると、
ちょうど真っ二つに割れていてーー。
心美
心美
え…どうしよう真っ二つだよ?!
遊佐
遊佐
…ちょ…ん……もっと優しく
心美
心美
!?
心美
心美
(……な、なに今の吐息…!)

心臓はバクバクと全身を揺らす。
そして鼻の奥で鼻血が今か今かとスタンバっている。

偽ることをやめた遊佐くんは、何かが吹っ切れたのか…色気倍増だ。
遊佐
遊佐
ちっ、……おいお前
いつまで触ってんだよこのスケベ
心美
心美
ひっ

耳元で響いた低音に、びくりと肩が跳ねる。
遊佐
遊佐
誰が触っていいって言った?
それに、尻はもともと2つに
割れてんだよ、ばーーか

頬をつねられたと同時にどばぁっと鼻血があふれる。
心美
心美
か、からかったの?!
遊佐
遊佐
ぷっ、はは!
だってお前、なんか必死だったから

色気だけじゃなく、
ドS度も明らかに増してるみたい。
遊佐
遊佐
勝手に触った罰として、
今日からまた俺んちで家政婦しろ
それと…
心美
心美
そ、それと…?
遊佐
遊佐
わ、渡したいもんがあるから…
放課後、いつもの校舎裏出口で待ってる

ふいっと目をそらした彼は私の上から退いて、床の資料をかき集める。

赤く染まった首筋のせいで、私まで顔が熱くなった。

遊佐
遊佐
約束破ったら
俺の尻お触り禁止だから






ホームルーム中も、遊佐くんの声が脳内でリプレイされている。

そしてめくるめく放課後に思いを馳せていた。
先生の話も聞こえないほどに。
心美
心美
(なんとしても放課後は死守!
遊佐くんのお尻のために…)
風助
風助
改めましてオレ平 風助たいら ふうすけ
このクラスになったんでよろしくー
心美
心美
(…ん?待って、じゃあ約束守ったら
お尻触りたい放題なの…?!)
風助
風助
あと、オレ
大好きなスケベちゃんしか興味ないんで
●●●ピーーとか***チョメチョメとかは他の男に頼んで
心美
心美
(……ていうか、遊佐くんの渡したいものって何だろう)
風助
風助
よろしくね、スケベちゃん?♡
心美
心美
うわああ!!


目の前にはギラついた瞳と、赤髪ピアス。
そう、この男はわざわざ転校までして私を追ってきた危険なスケベ男。

どうやら彼にもスケベアーたちが見えるみたい。
風助
風助
今日から隣の席だからよろしく
ま、オレはスケベちゃんの
膝の上でもいーけど?
心美
心美
と、隣の席なの?!


もう彼の虜になったクラスの女子達は阿鼻叫喚あびきょうかんだ。
リセイウチ
リセイウチ
嬢ちゃん…!
こいつは危険やで、注意せえや?

こっそりと耳打ちしてくれるのは理性の化身、リセイウチ。

スケベアーと同じく私の大切な化身だ。
風助
風助
あ、こいつ何!?
ずっと気になってたんだけど
リセイウチ
リセイウチ
ぎゃ!
心美
心美
ええ!!?

あろうことか、彼はリセイウチをむぎゅっと掴んだ。
風助
風助
ふ~ん?なるほど…
心美
心美
か、返して!
風助
風助
しー…騒ぐと変な奴だと思われるぞ
こいつらは俺らにしか見えないんだから


お互いに見えることは置いといて、
まさか触れるなんてーーー

びっくりしすぎて言葉がでない。
風助
風助
とりあえずこいつは人質
返してほしかったら
今日の放課後、保健室にこい


彼はいたずらっぽくニカッと笑った。