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第16話

バスの中でラッキースケベ!
清井先生
清井先生
トイレ休憩は終了です
皆さん全員揃いましたか?
確認するので席について下さい

清井しずい先生の声で生徒たちは自分の席につきはじめた。

でもなぜか私の席には誰も戻ってこない。

不思議に思い、前方のさっちょんへ視線を向けると
ちゃっかり光くんを捕まえている。
心美
心美
(そっかここ、光くんの席だったんだ。…っていくらなんでもそれはバレるよ
さっちょん……!!!!)

私の心配をよそにさっちょんは
まかせてと言わんばかりにウインクした。
清井先生
清井先生
これで全員ですね
ところで、助平さんは……?

ギクッ!
心美
心美
(やっぱりぃいい!!!
このままじゃ地獄の生徒指導だ…
やだやだ、助けてスケベの神様!!)

すっぽりと遊佐くんのコートに隠れて、私はガタガタと震えた。
紗季
紗季
先生、心美はバスに酔ったみたいなので
私の窓側席と交代しましたー
このまま寝かせてあげて下さい
清井先生
清井先生
……そう、ですか

さっちょんの一言のおかげで先生はそれ以上確かめることはしなかった。
心美
心美
(グッジョブさっちょん!!)

心の中で親友の勇姿ゆうしを褒め称えたところで
ふと隣から視線を感じた。

通路を挟んだ向こう側は遊佐くんのクラスの女子だ。

なんだか睨まれたような気がしたけど…
心美
心美
(もしかしてバ、バレた!?)

先生に告げられれば一巻の終わりだ。

いつバレるかわからないドキドキと、隣で寝息をたてる無防備な遊佐くんへのドキドキが合わさって、もう何が何だか分からない。


すると突然こてんと遊佐くんの頭が私の肩に乗った。
遊佐
遊佐
ぅーん……ここみ
心美
心美
っ……遊佐くん!
(もしかして私の夢?)

じわりと右肩が熱くなってドキドキは増していく。

思わず彼に見とれているとぱちりと彼の目が開いた。
遊佐
遊佐
うまくいったな
心美
心美
わっ!!起きてたの?!
遊佐
遊佐
寝たフリに決まってんじゃん
こうでもしなきゃ
お前、自分の席に戻ってただろ
心美
心美
そう、だけど寝たフリなんてひどい!
バレたら遊佐くんのせいだからね!
遊佐
遊佐
なにお前、俺の隣が不満なの?
俺はずっとお前と一緒がいいのに…
へぇー……嫌なのか、ふーんそっか
じゃあもう自分の席に戻れば?
心美
心美
え?!

ぷいと窓側を向いてしまった彼はなんだか怒ってる。

腕をつついても、抓っても、叩いても
変顔をしてもこっちを見てくれない……。
心美
心美
(ど、どうしよう)
心美
心美
あの……ごめんね。私も本当は
ずっと隣に座りたかったよ
正直、同じバスですごく嬉しかったし

絞り出すように素直につぶやくとバスはちょうど
トンネルへと入った。

外が暗くなったせいで窓ガラスに彼の顔が映り込む。

彼は勝ち誇ったように笑っていてーー
遊佐
遊佐
はは、お前すーぐ騙されんのな
心美
心美
またからかったの?!
遊佐くんのドS!意地悪!
遊佐
遊佐
しょうがないだろ
俺、好きなやつはイジメたくなんの


“好き”という言葉にドクンと心臓が跳ねて
頬が一気に熱くなった。


遊佐
遊佐
そういえばお預けにしてたスケベ、解禁だな。なんなら今からする?
心美
心美
へ……い、今から?!

誘うように見つめてくる彼の瞳に吸い込まれそう。

すると彼はコートを被り、その中に私を引き込んだ。
遊佐
遊佐
これなら誰にも見られない
ほら、今ここで俺にキスしろ

キスまであと1センチ……。
寸止めのキョリで彼は私を誘惑する。

スケベアーたちも突然のスケベシチュエーションに
狂喜乱舞きょうきらんぶだ。
心美
心美
でも
遊佐
遊佐
はやく
心美
心美
(う、遊佐くんの唇ってどうしてこんなに柔らかそうなの……?それに、なんだか艶っぽくてお、美味しそう)

恥ずかしさと戸惑いのあまり沸騰した血液が体中を駆け巡ってる。

遊佐
遊佐
しねえの?
心美
心美
だって、こんなところで

するとしびれを切らしたスケベアー達は大声で叫んだ。

スケベアー
スケベアー
据え膳食わぬは心美の恥!
スケベアー
スケベアー
早くキスしろ
スケベアー
スケベアー
じれったいな!くらえっ
スケベアー
スケベアー
ラッキースケベーーーー!!


次の瞬間、バスは大きく揺れてその反動で私の唇は遊佐くんの唇と重なった。


ぐっと後頭部に手を回されて、彼のキスからは逃げられない。

長い長いキスの間に鼻血が出るのもお構いなし。




遊佐
遊佐
ぷはっ、酸欠になりそう

やっと開放された唇はジンジンして感覚がない。

そんな放心状態の私に、遊佐くんはトドメを刺した。
遊佐
遊佐
なぁ、今日の夜キスの先も…
お前が望むならしてやるよ
心美
心美
キスの先……?

それってつまり……

大人の階段登っちゃうってことーーー?
スケベアー
スケベアー
赤飯の用意だっ!!!




浮かれきった私は、冷ややかな女子生徒たちの視線に気付かなかった。