第34話

中間side
1,091
2018/07/11 14:13
突っ返されるやろうなって、嫌な予感ばかりしてたから、思いもよらない返事にはしゃぎながら帰ってたら、しげがみんなより歩くのが遅いことに気付いた。


中間
しげ、大丈夫?疲れてるんとちゃうか?
歩く速度を落としてしげの隣に行ってそう聞くと、しげは僕の腕をぎゅっと握った。


重岡
めまいがするねん・・・


小さな声でそう言ったしげの額に手を当てると、すごい熱。

目がうるうるしてるし足元もふらついてる。


そういえば事務所行く前からなんや今日はしげおとなしかった。



中間
みんな先帰ってて、俺しげ病院連れて行くわ

前を歩くみんなに声をかけると、みんなが振り返って一斉に走り寄ってきた。

小瀧
しげ!?大丈夫なん・・!?
桐山
しんどいん?どうしたん?

声をかけるまくるみんなを落ち着かせて、一緒に行ってくれる濱ちゃんとタクシーつかまえて乗り込んだ。

心配そうに僕らを見送る他のみんなに「気を付けてな」と声をかけて病院に向かった。


重岡
・・ごめんなぁ・・
目をつむってしんどそうに僕にもたれかかってそう呟いたしげに、「謝らんでいい」そう返した。


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