ー「ルームシェア!?」
5人が声をそろえた。
あまりの声の大きさに他のジュニアの子たちが一斉に僕らを見る。
照史君が笑う。
淳太君が7人一緒な家に住みたいって話したら、みんなが笑顔だった。
二人はそう言って嬉しそうやったけど、神ちゃん、流星、望はしたいようやけど「でも・・」と口をそろえた。
望が言うと流星も神ちゃんも頷いた。
淳太君が真剣な顔になる。
そう言う淳太君に、賛成してた濱ちゃんも照史君も「そっか・・・」と自信なさそうに俯いた。
みんなが「え?」と僕を見る。
僕が言うと、みんなが微笑んだ。
望がそう言って手を上げた。
「しげの夢なら」そう付け足して。
それに続くように流星も神ちゃんも同じように頷いた。
その後はみんなでこんな家に住みたいって盛り上がった。
濱ちゃんは紙持ってきて間取りまで書いてる。
各々がそんなこと言ってたら、
「お前ら現実知らなさすぎ!」って1人暮らししてる濱ちゃんと照史君につっこまれてた。
そう言う二人も「全部屋床暖房」とか結構ありえへんこと言ってるけどな。
でも、みんな楽しそう。
そんなみんな見てたら本当にワクワクした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!