第45話

重岡side
991
2018/07/28 16:15
電車を乗り換えたら今度はがら空きやった。

淳太君は外の景色見てたけど、しばらくしたら僕の方を見た。


中間
・・・ごめんな


急に謝られてびっくりして「ほぇ?」って変な声がでて笑ってしまったけど、淳太君はかすかに笑っただけだった。


中間
・・・こういう時じゃないと言われへん・・・。

色々あった時、頭ごなしに怒鳴ってごめん・・それから、叩いてしもて・・ほんまごめん

あの日の記憶がよみがえってきて、なんやろう、くすぐったいような感じがする。

重岡
ううん、淳太君のしたことは間違ってへんよ
中間
ごめんな・・・ただ、ずっと謝りたかってん

淳太君はそう言うと苦笑した。



中間
お前のおかげや


淳太君が外の景色を見ながら言った。


重岡
え・・?
中間
今回のこと、俺も照史も腹くくってたし、ほんましげに助けられた。

お前はほんまにジャニーズWESTのセンターぴったりやな
そう言って優しく笑う。


重岡
僕がセンターでいられるのは、みんながいてくれるからやで

僕1人の力じゃ、絶対にできひん。

センターは抱えるものも大きいけれど、


きっと1番周りに支えられるねん。





何度も交わしたあの日と同じ「ごめんね」って言葉は、

やっぱりどこか忘れたいような言葉で、

でも、


やっぱりあたたかかった。

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