第8話

重岡side

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2018/05/31 15:17

もうすぐ今年も終わるころ、毎年レッスン詰めだったのに、今年は珍しく長い休みになった。


12月30日の夜。

レッスンもないしおとんとおかんとゆったり家で過ごしてたら、電話がかかってきた。

お母さん

大毅、なんか事務所の方からやで？

そう言われて慌ててこたつ飛び出して電話に出た。




電話に出ると、ジャニーズ恒例のカウントダウンコンサートに、出てほしいって、そう言われて、

「ほんまですか！？」って声が大きくなった。


でも、高揚した心は、次の言葉で一瞬でどん底に突き落とされた。

「」

重岡、桐山、中間、小瀧の4人で出てもらう。関西ジュニアとしてじゃない、デビュー発表だからな。






全ての音が聞こえなくなった。



ずっと、恐れていたことが、現実になってしまった。




何度も何度も、夢なんじゃないかと頬をつねった。

「」

いいか、発表までこのことは内密だぞ




そんな言葉だけが、はっきりと残っていた。

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第9話重岡side

わんこの手をかりたい

夕木真哉は夜、暴く　～殺人遺族カウンセラーの秘密と闇～

玉山かな

依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！