第3話

神山side
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2018/05/22 14:15
少年倶楽部でのユニットはなんだったのかと思うほど、あれからまた、7WESTでの活動が増えた。


いつものように4人で雑誌の撮影をしながら、他愛ない会話をして笑う時間に、



ほっとしてた。




きっと、7WESTでもやっていけるって、認められたんや。


勝手にそう思ってた。

いや、

そう、思っていたかった。



小瀧
そういえばさ、この間雑誌のインタビューしてくれはったスタッフさんな?神ちゃんのことべた褒めしてたで~
休憩中、望が机にだら~んと腕を伸ばしてそう言った。
神山
俺のこと・・?
そう聞くと、望が「うん!」と頷いた。
小瀧
あの子、めっちゃ演技上手やなぁ!俳優目指したらええのにな!って!!
望の独特なモノマネに、しげは高い声で笑ってて、流星は「そんなひとやったっけ?」って笑いながらも首を傾げてる。




ただ、僕だけ笑えなかった。




神山
ありがと
必死に作り笑いして、そういうのが精一杯だった。





ー俳優目指したらええのに





そんな言葉は、心にひっかかったまま、とれなかった。

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