今日は珍しく店であなたさんが潰れた
机に突っ伏しながら僕の左手をずっと握って
眠そうな顔でちょっと拗ねてるのが可愛い…
何を隠そう、僕はあなたさんが大好き。
恋愛としてじゃなくて、先輩として。
それにはこんな過去があったから…
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僕と海青さんがBAR RMPGで
働き始めて少し経った日のことだった。
海青さんと共に姿を現した小柄な女性
嫌々連れてこられた感じの顔をしてたけど
海青さんのすぐ後ろを歩いて
ある意味警戒しているかのように奥に行った
元々女の人がそんなに得意ではなく
この仕事についてからも慣れずにいた僕。
一方海青さんはバーテン経験があって
自分は何故か初心者なのに研修なしと言われ
自信がないまま置いてかれてる気がしてた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!