第101話
101話
現在…控え室にて武器の調整をしている。
窓ガラス越しの試し打ちペースで
次から次へと的が射抜かれていく。
珍しく震えた声でリクが僕を見てくる。
ロキさんは指示力・戦闘力も全てにおいてTOPの人。
ソロで活動してると聞いたんだけど
まさかチーム入ってたなんて…
ハイカラスクエアが流行る前…
まだ小さなハイカラシティで活躍していたロキさん。
彼のあだ名は「暴君」。
理由はシンプルにめちゃくちゃ強いから。
リッカとレオンとマイが飲み物片手にやって来た。
のんびりとチャージャー構えるロキさんを見ていると…
こちらの視線に気づいたのかロキさんが歩いてくる。
ヤバい頭真っ白になっちゃう!
いやそれ多分邪魔してますよね。
カッコいいと言われたことを否定しないその凄さ。
袖が引っ張られた感じがして後ろを見ると
リッカが震えていた。
透き通る琥珀色の瞳でロキさんはリッカを見つめた後
ポンとリッカの頭の上に手を置き撫でた。
リッカは走り去ってしまった。
悩殺。