トミー「りょう、別になにもないって。意地悪しないって約束しただけらしいよ。」
としみつ「意地悪しない約束…?」
トミー「うん、よく分からんけど。笑」
としみつ「メイはカンタのこと聞いたら赤くなってたよ。」
トミー「お、面白くなりそうじゃーん!」
としみつ「うん…。」
トミー「…としみつ、さっきメイがあなたはいちごオレ好きだって言ってたぞ。」
としみつ「…それ知ってどうしろって言うんだよ。」
トミー「××にできた見せのいちごオレ美味しいらしいよ。行けば?メイがとしみつがいくならおしえないでおくし誘わないでおくって。」
としみつ「…ありがと。伝えておいて。」
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としみつ「あなた!…あ、」
りょうと話してるあなたが居て、笑ってて、いつもみたいな膨れっ面じゃなくて、俺と話してる時と同じ笑い方だった。
りょうは楽しそうにあなたの頭を撫でてた。
としみつ「…あなた!」
あなた「…?あ、としみつ!りょうく、りょう、ちょっと呼んでるから行ってくるね。」
りょう「…いってらっしゃい。」
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としみつ「…あなたさ、いつ暇?付き合って欲しいとこあんだけど。」
あなた「いつ?部活終わりと日曜ならいつでも暇…かなぁ。あと明日の振替とか!」
としみつ「じゃあさ、疲れてなかったらでいいから振替の日遊ばん?行きたいとこあって。」
あなた「行きたいとこ?」
としみつ「なんか、××ら辺にいちごのやつ美味しい店あるらしいんだけど男1人とか、あいつらと行くのも変かなって。」
あなた「なんだ、そんなことかぁ。いいよ!私いちご好きなんだぁ。いつもメイが1番におしえてくれるのに。としみつもいちご好きなんだね!」
としみつ「…うん、すごい好き。」
あなた「じゃあ時間とか待ち合わせ場所あとで決めよう、もうそろそろバス乗る時間だし。…また隣になれたらそこでお話しよ。」
としみつ「うん、じゃ。」
あなた「うん!楽しみにしてるね!」
嬉しそうに笑うのは俺とだからじゃなくて好きな食べ物だからだって、分かってたけどやっぱり期待してしまう。
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としみつ「…隣お前かよ。」
ゆめまる「仕方ないやん!」
としみつ「…吐くなよ。」
メイ「またてつやに変わって貰えば?あなたの隣だし。」
[LINE]
[としみつ:席変わってくれん?あなたと話したいことあって。]
[てつや:ごめん。]
[としみつ:え?]
バスがつくまでてつやから返事はこなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。