[てつや視点]
面白いメンバーと中学一緒のメンバーが同じクラスに集まってた。
運いいなー、なんて笑いつつ、俺、としみつ、ゆめまる、しばゆー、りょうで可愛い女の子を物色した。
りょう「あの子、あの子は?」
しばゆー「えーと出席番号…〇〇番、メイちゃん!」
ゆめまる「えー、名前も可愛いやん。」
としみつ「でも隣にいる子バカ冴えないやん。」
てつや「女の子に向かってそんなこと言うなばかたれ。笑」
まぁ、実際そうだった。
キラキラな子の中に1人だけ三つ編みでメガネなんて今時珍しいくらい大人しそうな子が混じってんだから。
でも遠目から見てると口数は少なそうだけどコロコロと表情を変えて口に手を当てて笑ってる姿におしとやかさを感じて悪くないなって思った。
帰り道、例の女の子たちが寄り道すると言う噂を聞いて俺はみんなにわざとハンバーガー食べに行こう!と、提案をした。
みんな、即答でいいよって言うからまっすぐ向かった。
すると既にもう女の子たちはいて、楽しそうにキャッキャと笑っていた。
やっぱりあの子だけは笑い方がおしとやかでほんわかとした雰囲気だった。
てつや「あ!同じクラスの人だー!」
あまりに白々しい演技だったのか、男どもは一斉に笑った。
もしやわざとここを指定したことに気づいていたのだろうか。
女の子たちはニコニコとして話してくれて、仲良く慣れそうだった。
としみつは冴えないって言ってたくせにメガネのあの子に話しかけてた。
としみつ「メガネとらんの?なんで三つ編み?え?メガネ取れば?」
側から見ると、めちゃくちゃ眼鏡取りたいやつか、いじめてるようにしか見えなかったが俺はこれが悪意のない単純な興味だとわかる。
メイ「あ、ちょっ、あなたは男慣れしてないから。」
あなた「大丈夫、みんな優しくてよかった。」
ほわっと笑う顔になぜだかみんな癒された。
特にメイちゃんは安堵したような表情でメガネちゃんの頭を撫でてた。
これからの学校生活、楽しくなりそうだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。