[としみつ視点]
なんとなく、ほんとなんとなくなんだけど、
あなたと同じチームになりてーな、って思ってた。
トミーとカンタが来たからうわ倍率上がるじゃんって思ってたけど、どこでも楽しそうじゃーん!ってトミーが言うから一緒のチームになれた。
放課後グラウンドに2人で向かった。
陸上部組は顧問から呼び出しらしい。
としみつ「チーム同じになったな。」
あなた「としみつく…としみつ。」
としみつ「名前くらい普通に呼べって。笑」
あなた「なんか慣れなくて。笑」
としみつ「で?何言おうとした?」
あなた「としみつ、料理とかできるのかなって。」
としみつ「できるげ!」
あなた「そんな怒った言い方しないで。笑
男の子だからって意味だよ。笑」
としみつ「いや、絶対料理できないだろお前って顔してた。」
あなた「や!ゆめまるくんとかしばゆーくんとかてつやくんよりは出来そうだよ!」
としみつ「いや、メンバーの半分より下やんそれは。笑」
あなた「もしかしたらトミーくんとかカンタくん下手かもしれないし!」
としみつ「イメージで言ったら俺より上手いってこと?」
あなた「…うん。笑」
あなたの髪の毛をクシャってして当日覚えてろよ!ってグラウンドに走った。
頭を抑えながら笑った顔は化粧した時のあの顔よりも可愛かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!