第45話

登校18日目[メイ]
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2020/04/01 04:23
メイ「あっ、えっと、おはよ。」

カンタ「おはよ。笑」

トミー「おーい!カップルきたー!」

あなた「本当だ、カップルだ。笑」

りょう「うぜーなぁ。笑」

としみつ「マジね。俺らの身にもなって?」

てつや「カンタが彼女2番のりかー。」

しばゆー「え?付き合ったの?」

ゆめまる「さっきみんな言ってたやん。聞いとけ。」

メイ「あなたまでそうやって!」

あなた「おめでたいことだから。笑」


そう言って笑ってくれてるけど目の下にはクマがあった。昨日色々考えたんだろうなぁ。

昨日は自分もデートだからって話あんまり聞いてあげられなかった。

そのために行ったのにあなたの服選ぶのに時間かけすぎちゃった。

少し反省。

心なしか表情が暗い。てつや。

あなたより先に話聞いたほうがよさそう。

ゆめまるは気付いてそうだけど…。


カンタ「メイ、ちょっとこっち来て!」

しばゆー「お!カップルが動いた!」

メイ「うるさいなー!黙って柴田!」







カンタ「てつや、大丈夫?」

メイ「ううん、なんか、げっそりしてる。」

カンタ「…だよね。昨日バッチリ見てたもんね。あいつらのデート。」



そう、私たちはデートと言いつつあなたととしみつのデートについて行ってた。

カンタくんがあの2人なら初々しくて面白そうって言って。


…でもまさかあいつらと会うとは。


りょうは大丈夫にしても、てつやは何も言わないから1人で抱え込んでそうで心配だ。

私も私でとしみつが1番安心だと思ってとしみつの応援ばっかりしてた。

でもてつやのあの姿を見ると本当に好きなんだなって思うし、りょうも…。


カンタ「…メイ、あんまメイが悩んでも仕方ないよ。あなたが全部決めるから。心配しなくてもあなただって俺らと同じ歳なんだから。俺らみたいに好きな人くらい自分で分かるって!ね?」

メイ「…うん。」

少しだけ笑った自分の好きな人に胸が痛い。

もし、あなたがカンタくんを好きだったらてつやみたいに黙って諦めようなんて思えるのかな、そう考えてしまう。

…てつや、てつやにも頑張ってほしいな。


あなたの笑い声が聞こえる。


この笑い声さえ今のてつやにはつらいかもしれない。


…あなたは誰を好きになるんだろう。

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