無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第31話

登校15日目[りょう]
[りょう視点]

そして肝試しが始まった。

ひとつ前のグループが行くとあなたが青くなった。

あなた「実は怖がりなんだよね…。」

実はどころか顔色でわかるのに何を言ってるんだろう。

としみつ「俺もりょうもいるやん。笑」

あなた「…りょうくんも怖がりだってさっき…。」

りょう「いや違うから!怖くないよ。笑」

あなた「大丈夫!強がんなくても気持ちわかります!」


真面目な顔して言うから笑ってしまう。

としみつも笑った。


さっきまで少しだけ気まずかった俺ととしみつがあなたのおかげでいつも通りに話せるようになった。


そして順番が来た。



暗い道に小さい懐中電灯、

怖がりのあなたに持たせたから俺らの目線より少し低い位置が照らされる。

ガサゴソと音がなるたびにワッ!と言っては恥ずかしそうにする。

さっきまで平気だと言ってたとしみつも声を出すからやっぱり面白くて笑う。


似てるなぁ、この2人。


先生が目の前に飛び出してきた時には2人して俺に抱きつくから保護者の気分だった。

としみつ「いやもう怖いわ。」

あなた「怖くないって言ってたのに!」

としみつ「こんな暗いと思わんやん!」

りょう「いや思うだろ。夜だよ。」

としみつ「ちょっと、りょう、真ん中。」

あなた「嫌だ!真ん中は私の!」

りょう「喧嘩しない!」

あなた「わぁ…血みたいなの落ちてる…。」

としみつ「芸がこまかいな先生たち…。」

りょう「ほら、早く!カンタとメイに追いつかれるぞ!」

としみつ「わざと追いつかれて一緒に行けばいいやん!」

あなた「だめ!メイたぶんカンタくんのこと好きだし…。」

としみつ「え!ガチ?」

りょう「気付くだろ。笑」

としみつ「全然分からんかったわ…。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そしてそんなこんなで震える2人の面倒を見つつ、

集合場所へ戻った。


としみつ「先生、血みたいなのまで用意するのすごくない?」

先生「なに言ってんだ?血ノリなんて使えるわけないだろ。使わせてもらってる立場で。」

あなた「え…?」



肝試しは案外、終わった後の方が怖いのかもしれない。