第30話

後悔 ~King&Prince~
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2022/06/26 12:00





永瀬 side

















「「………………………は?」」








ってなったんがついさっき。




マネージャーが意味わからんこと言ったから。




あの 水瀬あなた がキンプリに加入するとか言うから。




いやあなたは今SixTONESやろ?




なんで俺ら?てかなんで今なん???




…………まあみんな思ってることは同じらしくて、?マークを頭に浮かべて顔を見合わせてた。




俺、もうこのままキンプリでデビューすると思ってた。




なんか拍子抜けやな。




俺らこんな感じで “ 解散 ” するんや。


















































神宮寺 「…………………解散、か、」




岩橋 「まだ決まったわけじゃないし、やめようよ」




神宮寺 「でもそういうことだろ。意味わかんねぇ。」




岸 「え?ガチなやつ?」




髙橋 「でもでもSixTONES解散してないし、!」




神宮寺 「……………これからでしょ、」




平野 「…………いつからだっけ、」




『なんて?』




平野 「ん?………あ、なんでもないよ、」




『………………そ、』




「『……………………………………』」




マネ 「あー、このタイミングで申し訳ないんだけど来たみたいだし、………どうぞ、」




?? 「あ、ありがとうございます。“ 初めまして ” 。これから宜しくお願いします。」




神宮寺 「……………あなた、初めまして、じゃないでしょ、何言ってんの。」




あなた 「あ、昔、一緒のグループだったことありましたっけ、」




神宮寺 「は?」




平野 「ジン、いいから、」




神宮寺 「なに、記憶喪失にでもなったわけ?」




岩橋 「そうだよ、一緒に、」




あなた 「いろんなグループに行って、破壊して、って繰り返してるので忘れてました。すみません。
………あ、今日はこのまま用事があるので失礼します、」




『……………っあなた、!』




あなた 「え、?」




平野 「廉、……ダメだよ、、、!」




『…………ごめん、なんもない、』




あなた 「……………そう、」































































光が消えた目。




こんな単純な言葉で表されへん、表したらあかん、そんな目をしていた。




昔のあなたを知っているからこそ感じる違和感。




それはみんなも同じで。




だからこそ強く当ってもーたり、だからこそ無理に聞かへんようにしたり。




ずっと手探りやった。




あの時、助けられへんかった俺らが、




あなたが忘れたフリをしたいほどの俺らが、




何かをすれば傷つけるだけやと言い聞かせて、




結局、あなたがおらんくなるまでの数ヶ月、意味の無い日々を過ごした。




いつかあの日々に戻れると信じて。




ほんまは自分が傷つきたくなかっただけやろ?って?




そうやと思う。




それでも「なんもせんといて」って7人しかおらん状況でボソッと呟いたあなたの表情が、




脳裏に焼き付いて、邪魔してくんねん。




過去は楽しい記憶で止まってるからこそ無駄な期待をしてしまった。




こんなんただの言い訳やで?




戻れるなら何もしやんかった自分をぶっ叩きたい。




俺には少なくとも後悔をすることになるってことに気づくチャンスが3回はあった。




やのに気付かへんかった。




……………………これが俺の後悔の一つ。









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