第16話

_16 影(2)
12
2020/07/24 16:03


すると



あたしが、、道端でぶつかってしまった人はとても綺麗だった



なのに、、どこか寂しそうなおぼつかない顔は


悲しみを感じていた
佳奈
佳奈
どうかしましたか?
澟
あっいえ……!
佳奈
佳奈
よかった……♪ならあたしは急ぎますので……
澟

あ、ごめんなさい。
佳奈
佳奈
いえいえ!


とてつもない、嫌な予感がした
澟
あ、あのっ!


車には気をつけてください


そう言ってあたしもその場を立ち去った


だが、彼女は変わらず考えて事をしながら歩いていた


ドンっ!!!



_とても鈍い音がした_


何かとなにかが、ぶつかった音


車だろうか?


その場に野次馬たちがあつまる


カメラや、録画。


写真音が響く


パシャパシャと鳴り響く先にあったのは


車による、人身事故だった


幸い、彼女が事故になることは無かった


我に返り立ち止まってくれたのだ


亡くなった人の恋人であろう人物がが駆け寄っていく
陽菜
陽菜
たっちゃん!

陽菜
陽菜
たっちゃん……!!
だけどもう、息がなかった


亡くなっていた。


その手には、写真が握られていた


幸せな写真が握りしめられていた


文字には、未来を感じた

きっとこの2人は未来を約束していた2人なのだろう


その思い出の1部を痛感する……


突然、恋人をなくなった悲しみで彼女さんは立てなくなっていた
陽菜
陽菜
どうして……?


なんで?
陽菜
陽菜
ずっと一緒って、約束したでしょ??
あたし達はまだ学制で幼いけど……

それでもずっと一緒って言ったでしょ……?
陽菜
陽菜
たくさん夢を語り合ったじゃん……。

絶対叶えよう!って言ったじゃん……。

ずっとふたり一緒にいて、結婚して、子供が出来て……そんな……。

まだ若いあたしたちにはまだ見えない未来たくさん語ったじゃん……
陽菜
陽菜
叶えよう!1つずつ。

いったのに……!



その声が、雨の音と共に流れていく



あたしにも、救えないものがある

_突然の死_


その人の影をあたしはみていない

その小さな理由で救えない命がある



あたしは、救えなかった。

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