今日は、綺那と出かける日だ
もちろん、慰め目的で
いい一日になるかな?
すごく明るい笑顔をしている
だけど、その裏腹で悲しみを堪えていると思うと胸が痛む…
大丈夫?それしか出てこなかった…
今日はせめて綺那にとって良い一日であってほしい
今日は、そのためだけの1日であってもおかしくない
少し焦ってしまった…
綺那ならきっとそういうだろうなって予想はついてた
そんな顔して、大丈夫って…
そんな顔して大丈夫だなんて説得力ないよ
あたしの願いはそれだけ
あたしは、一体どうやって乗りこえた?
ずっと、綺那がいてくれたから
最初から1人なんかじゃなかった…
もし、孤独だったらあたしは耐えれてたかな?
1人なんかじゃない
だって、人はみんなひとりじゃ生きていけないから
1人じゃ乗り越えれない壁だってある
貴方があたしにしてくれたように
私もしてあげたいんだよ
あたしの、願いは1つ
あなたに訪れるいつかの幸せのために今日を乗り越えること
それだけです
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。