第20話

卒業式前
722
2018/07/27 03:30
そして、そんな日々であなたは何があっても拓也を避ける日々が続いていた。
はるか
ねぇ、佑介?
祐介
ん?
はるか
あなたがね、この前、泣いてきたの。
はるか
もう、どうしたらいいかわからないって。
祐介
え、
はるか
だから、私あなたなしたいようにしたほうがいいって言ったけどいいよね?
はるか
多分、あなた、心の中では絶対まだ杉山先生のことがすきでしょうがないんだと思うの。それを誰にも言えないのが辛いと思うの。
祐介
俺も思ってた。
はるか
もう、来週は卒業式だよ?
ちゃんと気持ちを杉山先生に伝えてほしい。でも、杉山先生はどうなのかな?
祐介
あいつは、ずっと思ってるよあなたさんのこと。
何を話しても、あなたさんが入院してから、やる気になれてないし。何かあったんだと思う。
はるか
はぁぁ、どうなっちゃうの。
そして、卒業式の前日になった。その日の放課後
あなた

ねぇ、松田先生!

祐介
あ、はい?
あなた

今までありがとうございました。はるちゃんのこと頼みましたよ!

祐介
言われる前にわかってるから。w
するとあなたの手から何か出てきた。
あなた

あのね、これを拓也に渡してほしいの

祐介
これ?
あなた

拓也に迷惑かけたし、ひどいこともしちゃったし…まあ、謝罪文?wwまあ、今日中に渡してね!

祐介
あー、わかった。
祐介
でも、そんなに思ってるんだったら、もう言ったらっ
あなた

あのね、先生のことは大好き。大好きで好きすぎてもうどうにかなりそう。なの。でも

祐介
でもじゃない。だって、今の話聞いてて杉山先生じゃなくって拓也になってるし。
あなた

でもね、拓也は、渡しといたら将来困る。今も困るの。だから、ダメなの。

あなた

好きだよ?大好きだよ?でも、大好きだからこそ自由にしてあげたいじゃない。愛してるから、自由に生きてほしいんじゃない!

佑介は、圧倒されていた
あなた

まあ、今日中にお願いします。

そして、あなたは帰っていった

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