第7話

盗み聞き
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2018/07/02 08:19
そして、拓也は、上に上がり教室に向かった。
すると生徒2人の会話が聞こえた。
はるか
じゃあ、うちバイトあるからごめん
あなた

おっけ!バイバイ

そんな会話をしているように聞こえた。
そして、佐々木はるかが出てきた。
はるか
あっ、先生さようなら〜
拓也
はい
そして、教室に入ろうとするとあなたが泣いていた。
拓也
(?あいつなんだ泣いてるんだ?)
あなた

泣いてる?ダメダメ

あなた

しっかりしないと

ガラガラガラ
あなた

え、先生

拓也
あ、悪い。教室管理に
あなた

あ、そーでしたか。

拓也
聞いて悪いけど、大丈夫か?
あなた

そして、少しの沈黙が続いた。
あなた

先生って、お母さんに勉強教えてもらったり、お母さんとたくさんの思い出ってありますか?

拓也
まあ、あるけど
あなた

そうですか…やっぱりその思い出は、かけがえのないものって言いますよね

拓也
おい、また涙出てるよ。はい。ハンカチ
あなた

あ、ありがとうございます。

すると、拓也の頭に思い浮かんだ。
拓也
(あ、そうだあなたは、幼い頃にお母さんをなくしてお父さんも)
拓也
なぁ、聞け?
あなた

ん?

拓也
泣いていいぞ
拓也
僕がここにいる
あなた

で、でも

拓也
いいから
そう言い、拓也は、自分の胸にあなたを抱き寄せた
拓也
泣きたい時に泣かないでストレス抱えて困ったらどうするんだよ
そして、あなたは、シクシクと泣くようにしていた。

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