第22話

手紙
699
2018/07/30 03:05
佑介が帰って、拓也も家に着いて、その手紙を開いた。
〜手紙〜
杉山先生へ

3年間本当にお世話になりました。いつも私のことを励ましてくれる先生が大好きで大好きで。だから、私は付き合ったのかなぁって今は本当に後悔の山積みです。
先生は、私のこと好きだった?なんで別れたかっていうとね、私は、先生という拓也を好きになっちゃった。それは決して許されないこと。ダメだったの。もし、あのまま付き合ってたら、拓也は退職になってた。だから、別れたの。ごめんなさい、今まで理由を話せなくて。でも、大好きだからこそだったの。わかって。あと、一つ謝りたいことがあります。私がいじめられてたところに先生が来て一命を取り留めてくれた時にあんなにひどいことを言って、ごめんなさい。でも、本当は、好きで好きで好きすぎてこれ以上好きになったら、先生の人生を壊してしまうと思って、言ったことだったの。お願い、許して。
ありがとうというと、中高部生活最後の一年間を杉山先生のクラスの生徒として、過ごせてとても、楽しかったです。
こんな感じで書き出してみるとこんなに沢山の思い出があったなんて、一年前の私に言ってやりたいね。こんなにいい先生が好きな先生としていてくれて、ありがとうございました。私は、本当に幸せものだね。本当にありがとうしか言えない。あとは…


I loved you. And I'll love you,won't I?...

6年C組 あなたより
そう書いてあった。拓也は、それを読み号泣した。
そして、何かを決断したように泣くのをやめた。

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