No side
入学式の日.........
ほぼみんなが揃っていた頃、
クラスの大多数がとあることに衝撃を受けていた。
それは緑のもさもさ男がクラスに入ってきた後だ。
めちゃめちゃ可愛い美少女が入ってきたのだった、
クラスの大多数が、思わず息を飲んだ。
そう、見惚れてしまったんだ。
その子は知ってか知らずか、
飯田に『おはよう』と天使のような顔で言った
直接言われてもいないのにクラスメイトは赤面をしていた。
ただ1人だけ、ビクともしていないやつがいた。
いがぐり頭、もとい、爆豪勝己だ。
すると、その子は自分の席を探すように周りを見て、とある所で止まったのだった。
その子はしばらくずっとそこを見ていた。
真剣に見つめている顔も綺麗だった。
何を考えているのだろうか、、
個性把握テストで彼女は個性を使っているようには見えなかった。
なんの個性なのだろうか。
使っているようには見えないが実は使っていたのだろうか。
彼女はまた一点を見つめていた。
何を見ているのだろう。
ヒーロー座学のとき、彼女は見学になったそうだ。
怪我でもしているのかと思ったが、1人余るからだろうか。それとも個性が強すぎるからだろうか。
第1試合目、出久、麗日VS爆豪、飯田
その試合を見るため残りの人達はモニタールームに移動をした。
それからだ。
彼女がハチマキやうちわを取りだして、何故か爆豪に対して愛を叫んでいるのだ。
どーゆー事だ?
《スタートォォ!》
オールマイトが試合開始の合図をした。
その途端さっきよりも大きい声が聞こえた。
早口過ぎて何を言っているのかほぼ理解出来なかったが、彼女が爆豪が好きなのが一瞬にして理解出来た。
クラスの男子は揃って失恋をした。
同時に爆豪のどこがいいのか。いつ好きになったのか。気になりだした。
それはみんなも同じだったようだ。
爆豪たちの試合が終わると皆が一斉に彼女に話しかけた。
彼女は最初こそは戸惑っていたが、《あんなやつのどこがいいんだよ》という発言を聞いて怒っていた。
その様子は本当に爆豪のことが好きなんだと思わせるものだった。
だが、ただ1人が気づいたのだ。
《彼女の'好き'は恋愛感情としての'好き'ではない》
と.........
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。