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15
2021/07/11

第1話

1:死生とか、人生とか。

人生なんて、ただずっと続くだけの物語だ。

人生を神様が読む物語に例えると、俺は登場人物でも何でもない、ただの道端に咲いている花、といったところだろうか。

とにかく俺はいつ死んでしまってもいいわけで。

「生きたい」なんて、思ったことがない。

榛名 蓮《ハルナ レン》
人生ってクソつまんねえ…


人の機嫌ばっか伺って、嫌われないよう取り繕って。

人間はみんなそうやって生きている。

榛名 蓮《ハルナ レン》
早く、人生が終わればいいのに。

そんな俺の思考は母親に声をかけられたことにより停止する。

母親
蓮、お母さんの代わりにおばあちゃんのお見舞い、行ってくれない?
榛名 蓮《ハルナ レン》
いいよ。


祖母のことは嫌いじゃない。
記憶の中の祖母はずっと笑っていて、泣いていたり、怒っているところは見たことがなかった。



━━━━━━━━━━━━━━━
この街で1番大きな大学病院。
祖母はここに入院している。

祖母の癌が分かったのは昨年の夏の事だった。

幸いステージIであったたため、手術はせず、治療が進められている。

榛名 蓮《ハルナ レン》
ここに来るのも1ヶ月振り、だな。

祖母の病室に向かう。
かつてここに何度も出向いた俺の足は、自然に動いてくれる。
入口を入り数分後、俺は祖母の病室の前に立っていた。

ノックをして、病室へ入る。

榛名 蓮《ハルナ レン》
ばあちゃん、元気?
榛名 幸子(蓮の祖母)
ああ、蓮。
わざわざありがとうね。

祖母がこちらを向く。

俺は軽く挨拶をして座ろうとしたが、ベッドの隣にある丸椅子に俺は、座ることができなかった。
星奈 陽葵《ホシナ ヒマリ》
あ、初めまして!

入口から死角になっていた丸椅子に1人の女子が座っていた。

榛名 蓮《ハルナ レン》
初めまして。

珍しいことではない。
祖母は人とはすぐに仲良くなる方で、この前来た時も知らないおばあさんと話をしていた。

だが、若い女の子を見るのは初めてだった。
俺とそんなに年齢は変わらないと思う。

何となく黙ったままでいると、彼女は笑みを保ったまま身元を明かしてくれた。

星奈 陽葵《ホシナ ヒマリ》
えっと、星奈 陽葵ほしな ひまりっていいます。
17歳です。

本当に同い年だった。

こちらも自己紹介しない訳にはいかず、俺も話し出す。
榛名 蓮《ハルナ レン》
榛名 蓮はるな れんです。
同い年です。
星奈 陽葵《ホシナ ヒマリ》
あ、同い年なんですか…
よろしくね。

同い年と聞いて緊張が解けたのか、タメ口になっている。

俺もつられてタメ口になる。
榛名 蓮《ハルナ レン》
よろしく。
榛名 幸子(蓮の祖母)
陽葵ちゃんはね、最近私とお友達になったんだよ。
榛名 蓮《ハルナ レン》
そうなんだ。
星奈 陽葵《ホシナ ヒマリ》
いつも幸子さんにお世話になってます!
榛名 蓮《ハルナ レン》
いえ、こちらこそ。
返事がぎこちなくなる。

なんか、苦手だなこの空気感。




この時の俺は、この少女と恋仲になるなんて、思ってもいなかった。









皆さんこんにちは。
作者の星羅詩織と申します。
最近オリジナルにハマっております。
余命系は初めて書くのですが、感動目指して頑張りますので応援よろしくお願いいたします。