第4話

第3話(高専五条)
206
2022/01/16 04:30
バイト終わり、家に帰っているといきなり声をかけられた。
五条悟
おい
あなた
へ?
五条悟
ここどこかわかる?
と、たずねてくるご尊顔はまさしく五条悟!
グラサン!グラサンだっ!
制服着てるぅ〜↑
あなた
ご、五条悟っ!
五条悟
は?なんで俺の名前知ってんだよ
あなた
え、こ、これは夢⁉︎
五条悟
夢じゃねぇよ!さっさとここがどこか教えろっ!
あなた
どこって、ここは東京ですよ。2022年の
五条悟
2022…未来じゃねぇかよっ!
おい、お前本気で言ってんのか⁉︎
あなた
や、本気ですよ…!
これ、見たことないでしょう⁉︎
そう言って目の前にスマホを突き出す。
たしか高専五条はガラケーだったはずだ。
五条悟
なんだよ、それ
あなた
スマホ。
近い未来、使うことになりますよ
五条悟
っ〜、なんで未来なんかにっ…
あなた
あ、あの、呪術廻戦の世界に戻るまで私の家来ませんかっ
五条悟
なにそれ、じゅじゅつかいせん…?
〜事情説明中〜
五条悟
なんだよそれー…
あなた
私も何が起きてるのかよくわかんないです…
五条悟
とりあえず、俺見えてるのお前だけっぽいからちょっと匿ってくんねえ?
あなた
え、みんな見えてないんですかっ⁉︎
五条悟
見えてたらいつまでもこんなとこいねーよ
あなた
こっちですっ!
五条の手を引いて走り出した。
アパートの鍵を開けてお茶を出す。
五条悟
俺らは架空の人物なのか…
あなた
はいっ!
五条悟
2022…っつーことは、俺は32?
あなた
そうですねっ!
五条悟
想像もつかねぇ…
あなた
目の前に推しがいるなんて信じられないですっ!
五条悟
推しってなんだよ…
あなた
好きなキャラクターです!
五条悟
マジでどうやったら戻るんだよこれ…
会って12回目のため息。
うん、かっこいい。
あなた
あの、もしよければ戻る方法見つけるのお手伝いしましょうか?
五条悟
…頼んだ
うつむいて13回目のため息。
あなた
任せてくださいっ!
少し顔を上げて五条悟は私を見つめる。
五条悟
お前いくつ?
あなた
20歳ですっ!
五条悟
学生か…
あなた
アルバイトもしてますっ!
五条悟
帰ってくるのは普段何時?
あなた
9時ぐらいですかね
五条悟
宿代の代わりに毎日送り迎えしてやるよ
あなた
えっ!そんな、悪いですよっ!
五条悟
今冬だし暗くなるの早いだろ?
女一人で歩かせれるかよ
あなた
でも…
五条悟
宿代代わりだって言ってんだろ。
ありがたく思え
あなた
は、はいっ!
お、送り迎えっ…!
推しに送り迎えしてもらえる日が来るなんて…!
私明日死ぬかもしんない…っ!

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