JM side
〇〇はまた自分を傷つけようとした
どうして…?
間一髪の所で食い止めた
だけど、〇〇は僕が来たことに
驚いているようだった
そんな事はいい
〇〇が助かっただけで
〇〇には傷1つつけさせない
そう言って〇〇は笑った
それも作り笑い
〇〇が作り笑いをする時
必ず人差し指を触りながら笑う
僕はそんな〇〇が許せなくて
初めて〇〇を叩いた
僕の手のひらはヒリヒリしている
〇〇はずっと自分を追い詰めているんだと思う
きっと僕のせいで
今まで通りの僕でいよう
その方が〇〇のためになる
そう思ったけど
いつも通りの僕が分からなくなってしまった
今までの僕はどんな僕だったのかな…
いつもニコニコしている僕?
違う…
もう何がなんだか分からないや…
テヒョンが大好きだと言ってくれた笑顔を絶やさずにやってきた
だけど…
もう疲れちゃった…笑
僕は
一体何がしたいんだろ
〇〇を守ることで精一杯だった
でも
守ることよりも大事なことがあるはず
いや
守ってあげることしかできない
それしか思いつかない
僕は
〇〇を守らないといけない
〇〇が死ぬのなら僕も死ぬ
きっと
〇〇に"依存"してしまっているんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。