私のせいでジミンさんを傷つけてしまった
そんな思いが私を痛めつける
雨と共に
私は小さく頷き家へと帰った
その際、ジョングクさんは私にだけ傘を渡してくれた
だけど、アイドルが風邪を引いてしまうと
ファンの皆が心配しちゃうし
仕事にも支障が出るため私は持っていた傘を気づかれないようにジョングクさんを雨から守った
家の前に着いた時
オッパが傘を持って、待っていてくれた
私の目の前は急にぼんやりとしてきた
頭は痛くなっていく
ついには意識が薄れて私はそのまま倒れてしまった
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気づくと私は自分の部屋で寝ていた
倒れた後の事は覚えてはいない
ただヌナというジョングクさんの声
〇〇というオッパの大きな声だけが
私の頭の中にいた
重い体を持ち上げると
おでこに乗っていたタオルが布団の上へと落ちた
足元の方に違和感があり見てみると
ジョングクさんが布団にもたれかかって寝ていた
濡れていたジョングクさんは風邪をひくだろうと思い私は近くにあった毛布をかけた
私は気づかれないようにカーディガンを着て下へと降りた
リビングに行くとオッパが手にコーヒーを持ちながら携帯を見ていた
窓に指を指しながら話すオッパ
私はそのオッパの指の先を見た
外にいた頃よりも勢いを増す雨
確かに、こんな雨の中
ジョングクさんを帰らす訳にはいかない
風邪をひかれても困る
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。