松村「 まさかだとは思うんですけど… 」
「 何 」
松村「 …近くの防犯カメラにジェシーが写ってて 」
「 今の部屋当番って誰だっけ 」
松村「 ジェシーです… 」
「 俺からも探ってみるわ 」
松村「 はい。 」
朝
『 ん、ぅ… 』
「 おはよ。大丈夫? 」
『 …(コク) 』
「 ねえ、あなた。お願いがあるんだけど 」
『 …(フリフリ) 』
「 どうして? 」
『 ぜ、…ったぃ…はなれない、 』
「 菊地のとこに行っててほしい。3日だけ 」
『 ゃ、… 』
「 そしたら、俺と一緒に別荘に行こ 」
『 こ、わぃ… 』
「 約束するから、お願い 」
『 …(コク) 』
「 ありがと。 」
あまりこの家にいると危険かもしれない
リビング
「 おはよ 」
樹「 …健人さん。北斗から聞きました。 」
「 今どこ? 」
樹「 庭の手入れをしてます 」
「 そ、 」
『 …け、と 』
「 ごめんごめん、食べるか 」
♡×10
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!