第5話

入学通知。
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2020/04/04 02:40

とか思ってた私が馬鹿だったと、後々になって思うとはまだ知らない。




母「あなた、いらっしゃーい」

のーてんきな母の声がする。

この後言われることは分かっている。


母「あのね、分かっているとは思うけど、あなた、ホグワーツ魔法魔術学校に入学出来るわよ〜。良かったわぁ。」

「・・・分かった、ありがとう。いつ、行くの?」




そう。

うちの兄と姉は、魔法族。つまり、魔法の使える人達。

小さい頃から、同じ力があるのは分かっていた。
家の2階から落ちても怪我をしなかったり、花を咲かせたり、小枝を回せば火花が散ったり。髪を切ってもまたすぐに伸びたり、嫌いな物が無くなったり。
そんなことが続いた。

お姉ちゃんもお兄ちゃんも優秀な魔法使いで、私もそうだろうって言われている。

そういえば、私の友達も、同じ力を持っていたっけ。
そう思ったが、すぐに母の声に呼び戻される。

母「うーん、そうねぇ、宮お姉ちゃんには悪いけど、3日後には立とうかしら?あぁそうだ。」

ん?なんだろう。


母「お向かいの赤城さんとこの息子さんと、お隣の黄木さんとこの息子さんもホグワーツに入るらしいわよ。あぁ、柴森 七くん覚えてる?知早お兄ちゃんのお友達の。橙田ジェルくんと、桃野里実くん。あの子達も、ホグワーツの学生らしいわぁ。良かったわね、お友達沢山いて。」


のーてんきにも程がある。誰があの人らと。つーかお父さんはどうしたお父さん反対するでしょうが。

父「あなた、行くのか。俺は反対だぞ・・・」

宮「お父さん、あそこはとってもいいところだから、あなたも行かせてあげて。ね、お父さん。」


父「そうだなぁ〜宮が言うならなぁ〜よーしあなた、行ってこい!」


こんの親バカが。



夜、私は宮ねぇを問い詰めた。その美貌を使ってお父さんを説得するのはずるい。


「宮ねぇ、みーやーねぇーっ!ちょっと、あの人らと私は関わりたくないんだけど。嫌だよ、私行かない・・・」

宮「莉犬くんとるぅとくんは別に良いでしょう?今年は天才さんたちが沢山入って来る年。それに、七くんとかには言っておくから。」

「でも!」

宮「あなた、あそこは本当に楽しいわ。私だって、ホグワーツの学生なんだから。貴女はどこに入るのかしらね?グリフィンドールに入るんだとは思うけど、スリザリンは知早兄が卒業してるからね。レイブンクローにいらっしゃいよ、私レイブンクローの監督生だから。」

「・・・(無駄だったな。)分かった、私行くから。」



諦めて、ベッドに潜り込んだ。
不安なんてない。
いくつかの感情がないから。






足りない感情 1

不安

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