第15話

魔法薬学の授業
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2020/04/04 02:52
沙来
沙来
ここが地下牢?ずいぶん陰気なところだね
ずけずけと沙来が言う。
スネイプ先生
そうか。だが、弓田 沙来、君の好みに合わなくてすまないが、ここは我輩の担当する教室であり、我輩の部屋である。
つまり、教師の趣味を馬鹿にしたことで、グリフィンドール5点減点
ぱっと振り向くと、スネイプ先生がいた。せせら笑いを顔にうかべている。
基本、他人の感情に疎い私は何も思わないが、沙来の中でスネイプ教授が嫌な奴のグループに分けられたことは確かである。
スネイプ先生
名前は
あなた

美戸影 あなたです。
スリザリン出身の兄を覚えていらっしゃいますね?

スネイプ先生
ほう?
美戸影 知早の妹か。
彼は優秀だった・・・
が、グリフィンドールに落ちた君に対しては期待しないから安心したまえ。
せせら笑ってスネイプは教壇にたった。
まずは出席をとる。
私と沙来のところで、嫌な笑いが出た気がするが、多分気のせい。
スネイプ先生
よし、それでは、今から諸君にはおできを治す簡単な薬を調合してもらう・・・
干イラクサをはかり、蛇の牙を砕き、角ナメクジを茹でて、私と沙来のグループは一番最初に出来た。
あなた

ひまだね

沙来
沙来
ふーぅ。
結構楽しいね。
と、私の隣の莉犬くんの大鍋が破裂した。間一髪、莉犬くんの周りの人達は避難したが、逃げ遅れた私に完成していない薬がかかってきた。
あなた

おおっと、

あなた

エバネスコ!消えよ!

杖を振って薬を消し、何とか免れたものの、なんだか全員の目線がこっちに来ている。
スネイプ先生
馬鹿者!大鍋を火から下ろさないうちに山嵐の針を入れたな!
声を取り戻したスネイプが莉犬くんに怒鳴る。
莉犬くん
莉犬くん
ひぃっ!
すみませんっ!
身をすくませて謝る莉犬くん。その時、授業終わりのベルがなった。
スネイプは舌打ちをして鍋を元に戻す。
スネイプ先生
授業は終わりだ!各自で片付けをして次の授業へ向かえ
そして、その次の妖精の魔法と闇の魔術に対する防衛術をやり過ごして、昼食へ向かった。

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