洸人 「柾哉のこと?」
『え?』
洸人 「ん、ハズレ?」
『えっと……柾哉のことって?…』
洸人 「あーミスったか笑 忘れて忘れて!」
『え、気になります』
洸人 「え〜気になる?」
『はい!とっても』
洸人 「いや、さっき下降りてきてあなたの下の名前ちゃんが挨拶したときの柾哉冷たかったから、そのこと考えてるのかなって思ってさ」
『やっぱり木村さん冷たかったですか?!』
洸人 「うん笑 普段はそんなんじゃないんだけど」
信用されてないから?それともなにかしちゃったかな
グイッ
『木村さん、私に対してなにか言ってましたか?』
洸人 「びっくりした、あなたの下の名前ちゃん近すぎ笑」
『あ、すみません!つい…』
洸人 「俺以外にやっちゃだめだよ?皆あなたの下の名前ちゃんのこと好きになっちゃうから」
『ん、なんですか??』
洸人 「んーなんでもなーい笑
あ、そうそう!柾哉はなんも言ってなかったよ」
『そうですか…』
ってことはまだ私なんかを信用出来ないってこと?…
洸人 「じゃあ荷解き終わったから俺リビング行くわー」
『ほんとに助かりました!ありがとうございました!』
洸人 「これくらい大したことないよ
なんかあったらいつでも俺に言うんだぞー」
この家に来てから色々なひとに助けてもらってばっかり…
これからINIをサポートするんだから
私がいつまでも悩んで皆に心配かけてちゃだめだ
『よしっ!気合い注入!』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。