スタートと同時に、お茶子ちゃんは、勝己に向かって走っていった。
〜客席側〜
飯田「先程言っていた爆豪くんの対策とは何だったんだい?」
緑谷「大したことじゃないんだけど………、かっちゃんの個性は動くほど強力になっていく"個性"だ…。空中移動があるけど、とにかく浮かしちゃえば主導権は握れる。つまり、」
あなた「事故でも触れられれば、お茶子ちゃんが有利になるね…。」
緑谷「…うん。」
勝己は、大抵最初は…
"右の大振り"
お茶子ちゃんもそれはわかっていたみたいだが、避けることはできなかった。
観客「「うわ、モロ…!!」」
観客「「女の子相手にまじか……!」」
うるせぇ、、観客。
次に、お茶子ちゃんは上着を浮かせ、這わせた。
すごい…、あんなの咄嗟にできるなんて…、
それに気づいた勝己はまた、爆破で触らせないよう、離れさせた。
瀬呂「見てから動いてる…!?」
上鳴「あの反応速度なら煙幕はもう関係ねぇな。」
麗日「オラァァァァ!!」
爆豪「おっせぇ!!」
マイク「麗日…、休むことなく突撃を続けるが…、これは……」
がんばれ…、お茶子ちゃん…!!勝己も…。
正直どっちも勝ってほしい……。
でも、そんな甘えたこと考えてはいけない…。
みんな上を目指しているんだ…。
観客「おい!!それでもヒーロー志望かよ!!女の子痛ぶって遊んでんじゃねぇよ!!!」
マイク「正直俺もそう思ブヘッ!!!!!」
ビキッ
あなた「ももちゃん、マイクってすぐに出せたりする?」
八百万「……はい!もちろんですわ…、」
あなた「ありがと…」
ずっと、我慢してた怒りが限界がきていた。
そして"女の子痛ぶって遊んでんじゃねぇよ"という言葉が彼女の地雷だったようで、
緑谷「ちょ、毒味さん…!?」
飯田「やめたまえ…!!毒味くん!」
彼女は、客席の段差になっている上に立ち、
あなた「ブーイングしてるやつら、マジ目障りだから帰ってくんね…?」
観客「「は????」」
あなた「は?じゃねぇから!!!なんだと思ってんの?ここまで上ってきた相手を警戒してるから本気でやってんだろ!?今の戦いに女、男とかの区別とかねぇから。特に、痛ぶって遊んでるとか言うやつマジで論外だから。」
彼女、かなりのゲス顔でそう言い放った。
我に返った彼女…、
あなた「……へ、待って、なにしてんの…、私……」
相澤「おお、よく言ったな…毒味…、ということで帰って転職サイトでも見てろ…、」
あなた「やっちゃったぁぁぁぁ!!!」
恥ずかしさのあまり、私は、ジロちゃんや女子たちにすがりついた…。
耳郎「あなた、あんたってほんとかっこいいね」
蛙吹「ほんとにねケロ」
ホントは、トイレに引きこもりたかったけど、最後まで二人の試合を見ていたかったため、ここに残った。
そして、お茶子ちゃんは、低姿勢での突進で打点を下に集中させ、触れながら上にある砕けた瓦礫の流星群を勝己に向かって個性を解除した。
だが、勝己の爆破によって、全部粉々になってしまった。
麗日「まだまだ…!!!」
爆豪「こっからだぞ…、麗日!!」
しかし…、
ガクッ
お茶子ちゃんの体力のほうが先に限界がきて、一回戦は勝己が勝利した…。
待って…、次私だ…、どうしよう……。
マイク「え…、一回戦突破爆豪…、次は、毒味VS心操だ!!会場がもとに戻ったらすぐに開始な!!」
相澤「切り替え早ぇ……」
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ということがあった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。