第7話

🐥
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2021/03/08 11:01
あなたside

叶蒼空(マネージャー)
叶蒼空(マネージャー)
あれ?まだ着替えてなかったの?次の現場行かなきゃだよあなた
佐倉
佐倉
あー、うん。
叶蒼空(マネージャー)
叶蒼空(マネージャー)
次の撮影まで時間あるからお昼食べよっか


笑いながらそう話をする彼は私のマネージャーであり、彼氏である“かない蒼空そら


私の小学生の頃の舞台である「言ノ葉」という映画を見てファンになり事務所に懇願して私のマネージャーになったらしい。





確か蒼空が来てから仕事は格段に増えたんだけどその分評判が悪くなっていったような気がする。


まぁ、、関係ないだろうけど…
佐倉
佐倉
着替えた、よ。お昼食べに行こう
叶蒼空(マネージャー)
叶蒼空(マネージャー)
ふふっ、やっぱあなたみたいに可愛い子中々居ないもんだよねぇ


そうやって私の髪を触るものだから、カッコつけすぎだなって





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テレビ局の外に出るといつもみたいに変わらない景色なのに何故か外が鮮やかに見えた。


ただの青空。


それさえもが輝いてた。
佐倉
佐倉
そういえばさっき変な人に会ったよ
叶蒼空(マネージャー)
叶蒼空(マネージャー)
え!?通報する!?どんなやつ!?
佐倉
佐倉
あはは、違うの。
佐倉
佐倉
私を“美しい人”って言う中国の方。よっぽど、彼の方が美しかったよ
叶蒼空(マネージャー)
叶蒼空(マネージャー)
………あなたが“美しい”っていう人なんてよっぽどだろうね、



ちょうどその時、沢山の車が走る中の1つでその“美しい彼”も彼女の話をしていたなんて今も知らない話。





































佐倉
佐倉
でもいつかは彼も私を忘れるんだよね
佐倉
佐倉
私には蒼空しかいないから



今思えばこの感情も1種の依存だったのかもしれない。

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