第38話

🐨
2,731
2022/10/29 12:35
私があからさまに暗い顔で部屋に戻るとジェミンは全てを察してくれたみたいで、










ジェミン
ジェミン
どうする、?仕事か恋愛か





って聞いてくれた。



勿論私は仕事を優先しなければいけない。

あの厳しい実力主義の事務所のガールズグループなのだから。







ジェミン
ジェミン
俺はね、別れたくないよ
ジェミン
ジェミン
SM緩いし恋愛してもなんも言われない
貴女
貴女
っ……うぅ、
ジェミン
ジェミン
んー、ほら!おいで?









ジェミンは精一杯の優しい顔で手を広げて私が抱きつくのを待ってる、。







大好きだよ、ジェミン。この世で1番。








私がジェミンにぎゅっと抱きつくとジェミンもぎゅっと抱きつき返してくれる。

暖かい。人の温かみがこんなにも安心できるんだ。



貴女
貴女
ジェミンっ……私別れたくない、




遠回しに、振って欲しいって言ったつもり。



でも、ジェミンは
ジェミン
ジェミン
俺の方があなたの事振るなんて出来ないよ
















ほんとに、勇気を出した。







1番口にしたくない言葉。


嫌でも事務所を選ばなければいけない自分の人生。





全ての元凶は、実力もあったのに顔も並以上なのに上の事務所に選ばれなかった私の運の悪さ。



貴女
貴女
っ……ジェミンっ、わ、別れて……っ?















どうせなら、仕事を選ぶんだねって軽蔑してくれますか?



あなたは私を嫌いになってくれますか?














ジェミン
ジェミン
じゃあ、ルール決めよっか
貴女
貴女
え、…?




_______________________






そう言ってジェミンと決めた2人だけのルール。
ジェミン
ジェミン
これでいい?
貴女
貴女
う、ん。








①お互いが人気になるまでよりを戻さない。

②お互い以外の恋人を作らない。

③音楽番組では無視しない。

④ずっと、好きでいること。















これは、BIGBANGのジヨン先輩が恋愛してもクビにならないほど大物になっているから、その事を見越してのこと。






私たちも人気になればある程度は許されるはず、そういう制約だから。



それまでのルール。












ジェミン
ジェミン
じゃあ、あなた。これからは友達だね、
貴女
貴女
うん、、友達
ジェミン
ジェミン
俺早く有名になるから、。それまで待っててよ
貴女
貴女
私の方が頑張らなきゃ、






























ここまでが私の高校の思い出。




そこからの高校の記憶はほとんど残っていない。

何故ならお互いにデビューしてさらに会わない日が続いて、高校制度の変更によって私達は高校を退学したから。

















辛くなんてなかった。





最初はそりゃ辛くて心が毎日氷のように冷たくて早くジェミンの温かさで溶かして欲しかった。



でも、今は感覚が麻痺してるの

確かに熱は求めてるのにそれが誰のものなのかが分からないの























_____4年後 2020年1月。
ジェミン
ジェミン
は?なんて言った
ヘチャン
いや、だからあなた熱愛出るほど人気になったねって…
ジェミン
ジェミン
…なんだよそれっ、…

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