ロンジュンの部屋で彼をベッドに寝かせると、もういいだろうと思って部屋を出ようとする。
そしたら、、
明らかに酔ってる口調でそんなことを言いながら私の手を引いてまた部屋を出るロンジュン。
あぁ、この子酔うと面倒くさくなるタイプなんだって数分前の記憶を思い出した。
「ヒョンよりジェミンの方がいいと思う」
と言ったロンジュンの顔はすごく真剣で、
すぐ後に言った冗談は明らかに咄嗟に口から出たものだった。
多分、これが彼の本心。
ほんとに?
本当に、違うのかな。
今、確かにロンジュンが咄嗟に口から出た本心を気にしてそのあとの言葉なんか考えてもいなかったけど、
確かに、その言葉に引っかからなかった時点で嫌に思ってないってこと。
私は、ジェミンの事どう思ってるんだろう
ニコニコと笑いながら、ジェミンの部屋から次々とものを取り出すロンジュン。
大切に保管されていたのか、机の奥から取り出した箱の蓋を開けるロンジュン。
その中には、
二人で撮った写真がいくつも重ねられてた。
不器用なジェミンなりに綺麗に保存してるつもりだろうけど、もう4.5年前は経ってるものだから少しよれてたりする。
思わず写真を手に取って1枚1枚を眺める。
1枚目は、初めて会った入学式で撮った写真。
2枚目は、付き合いだしてすぐの頃。
3枚目以降からは同じ日の写真が沢山。
でも、その写真は13枚目を機に撮られていない。
多分この頃がちょうどデビュー準備で何ヶ月も会えない日が続いた頃。
思わずでた本音。
それは何年も蓋をしてきた感情だった。
ジェミンの部屋に入った瞬間、「あぁ、こんな子だったな」「こんな匂いだったな」って思った。
写真を見た時、「こんな顔だったな」「こんなに仲良かったな」って思い出した。
思い出せるほど、ジェミンは私の記憶の片隅にずっと居てくれた。
ロンジュンがジェミンの部屋でこの写真を見せてくれなきゃ、
一生ジェミンを避けて生きることになってた。
私はそれだけ言い残してロンジュンをチソンに任せた。
今日は少しだけ後ずさりした日。
((作者))
いよいよあなたさんの気持ちが戻ってきましたね、!
伊織は20%復活しました。
ただ、2週間くらいでまたすぐ0%〜マイナスくらいになりますよ。ベクの兵役ありますからね。
推しのMVとかメイキングって好きすぎて見れない派の人間なので全然見てません。
見たら軽めに吐血します(ガチめに鼻血は出る)
兵役、兵役、って言ってられないのでソロライブの準備しますね…チケットの支払い行ってきます🥲
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。