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2021/02/16

第16話

旅する仲間が増えた日
古川 穂花
古川 穂花
そういえばアンタ、名前なんだっけ?
歩いていたら穂花が後ろから疑問そうに言う。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
えっ......!?知らなかったの!?
古川 穂花
古川 穂花
教えてもらった覚えがない。
田中 智樹
田中 智樹
穂花姉ちゃん、兄ちゃんの名前ってすげーカッコいいんだぜ!
古川 穂花
古川 穂花
何?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
......琉雨。三毛門 琉雨。
俺は面倒臭そうに教える。
古川 穂花
古川 穂花
みけかど......ルー......?何それ、カレー商品の会社?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
違うから。琉雨っていう名前なの。
古川 穂花
古川 穂花
へぇ、琉雨か......呼びづらいからやーめた。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
なんでだよ。
俺は呆れながら先頭でため息をつく。





その時、
羽山 昴
羽山 昴
────どいたどいたどいたぁ~!!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
へっ!?
ドーンッ
羽山 昴
羽山 昴
うわっ!?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
いてっ
俺は曲がり角で何かにタックルされ、しりもちをつく。
古川 穂花
古川 穂花
わっ、カレールー大丈夫!?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
カレーじゃないし......琉雨だし......
俺は穂花に助け起こされ、その衝突してきた何かを見つめる。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
人......だよな?
ゴリラ並にデカイ巨体。







子供......???
御手洗 みお
御手洗 みお
昴......っ!大丈夫......?
駆けつけてきた少女の声で昴と呼ばれた少年がう~、と起き上がる。
羽山 昴
羽山 昴
あぁ~?みお......つーか、さっき電柱に当たった気が?
みおと呼ばれた少女に昴が起こされる。






細い腕が千切れてしまいそうだ。
古川 穂花
古川 穂花
ゴリラが当たったのは電柱じゃなくてカレールーよ。
羽山 昴
羽山 昴
あぁ?カレー......???食べ物が曲がり角から走って来たのか?
初対面にまで変なこと言わないでくれ......!!
田中 智樹
田中 智樹
ゴリラの兄ちゃんが当たったのはカレーじゃなくて兄ちゃんだよ。
羽山 昴
羽山 昴
カレーが擬人化したのか!?
もうカレーから離れてくれ......!!




というか二人とも初対面にゴリラとか失礼過ぎだろ!!






......否定はしないけど!
御手洗 みお
御手洗 みお
昴......お腹空いてるのはわかったから、食べ物から離れて。
羽山 昴
羽山 昴
おお、すまんすまん。俺は羽山 昴。こっちの痩せっぽっちは御手洗 みお。ぶつかってすまねーな。カレールーと仲間達よ!
......ツッコミ不要。





もうやだ......
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
俺はカレールーの三毛門 琉雨ですよ、はい。
田中 智樹
田中 智樹
兄ちゃん、疲れすぎて変なこと言ってるよ......!?俺は田中 智樹。よろしくね、ゴリラ兄ちゃんとみおさん!
古川 穂花
古川 穂花
こらチビ。あたしのことはこれから穂花様と呼びなさい。......っと、私は古川 穂花。コイツらの主様よ!
琉雨&智樹
アンタの下僕になった覚えはない!!
古川 穂花
古川 穂花
仲の良いこと、子分達よ......
俺と智樹と穂花の会話を終わらせたのはグーッという怪獣のうなり声。










に、似た昴の腹の音。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
......腹、減ってるなら何か作るか?
知り合ったばかりの二人は目を輝かせた。

















羽山 昴
羽山 昴
うっめぇぇぇぇえっ!
昴は出されたカレーに秒で食らいつき、涙を流して歓喜する。
御手洗 みお
御手洗 みお
おいしい......腐ってない......
古川 穂花
古川 穂花
でしょでしょ!腐ったものも元に戻して食べられるのよ!
......なんで穂花が自慢気なんだよ。
田中 智樹
田中 智樹
兄ちゃんね、天才なんだよ!
御手洗 みお
御手洗 みお
......どうやっているの?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
それは───
古川 穂花
古川 穂花
スットォォォップ!
俺が教えようとすると穂花がみおの前に手を出して止める。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
何?
古川 穂花
古川 穂花
カレーは黙って煮込まれてて!
うっ......それは酷くないか?
古川 穂花
古川 穂花
二人とも、あたし達の集落に入らない?
羽山 昴
羽山 昴
しゅう.....ゴクッ......らく?
昴は食べていたものを飲み込んで、穂花の顔をまじまじと見る。
古川 穂花
古川 穂花
そう!名付けて!『大人のいない、子供の世界』!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
長いな。
古川 穂花
古川 穂花
うるさい。ネチネチしたカレーは嫌いだよ。
羽山 昴
羽山 昴
でも大人のいない、子供の世界は現状の問題だからな。
五年前、大人がいなくなって子供だけの世界になった。






こういうのは、心細い子供とかに良いのかもしれない。
羽山 昴
羽山 昴
でもよ~、本当に平気なのか?
御手洗 みお
御手洗 みお
......昴。私、この人達と一緒にいたい
みおがボソッと呟く。
羽山 昴
羽山 昴
えっ、俺、みおと二人でも良いんだけど。
御手洗 みお
御手洗 みお
二人ボッチ、悲しい。
羽山 昴
羽山 昴
......わかった。
悲しいと言われて、昴はかなりこたえたようだ。
羽山 昴
羽山 昴
マジか......俺、しばらくみお以外と話してねえから口下手かもなんだけど。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
───俺達と来れば、腐ってない飯タダで食える。
羽山 昴
羽山 昴
よし、行こう!
......昴は即答して、






『大人のいない、子供の世界』の集落は五人に増えた。






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しばらく更新していなくてごめんなさい!!





今回ザックリしてます!