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2021/02/07

第9話

雨の日─恋をする日
夜になる。






ザーザー
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
二人とも!このお店に入ろう!
昼間の天気から大きく変わり、大雨の夜になった。







俺達は小さい居酒屋みたいなところに飛び込む。
田中 智樹
田中 智樹
うわぁ......びちょびちょ~!
古川 穂花
古川 穂花
ハックシュン!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
わ、二人とも風邪引いちゃうからこっち来て!
俺は二人に呼び掛け、店にあったキレイなタオルを二人に渡す。
田中 智樹
田中 智樹
アハハハッ、くすぐったいよ、兄ちゃん!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
我慢しなさい。
俺は智樹の頭や腕、足を順番に拭いていく。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
こんなものかな。次、穂花。
古川 穂花
古川 穂花
ふぇっ!?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
こっちに来て。拭いてあげるから。
穂花は顔を真っ赤にさせ、壁まで後ずさる。
古川 穂花
古川 穂花
い、いや、あたしもう拭いたし!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
......そのびちょびちょが拭けているとでも?
古川 穂花
古川 穂花
うっ......。
もう一度手招きをすると穂花は観念したように俺の前に来る。
古川 穂花
古川 穂花
ひゃっ......。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
......別に変なことしないから。頭だけ拭くよ?手足は自分で拭けるよね。
俺はタオルで穂花の頭を優しく拭く。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
服は......ここあるかな?ちょっと探して来る。
穂花の頭にタオルを乗せたまま俺は立ち上がる。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
穂花、風邪引かないようにちゃんと他のところも拭いとけよ。
古川 穂花
古川 穂花
え、つかアンタ拭かなくて───
穂花が何か言っていたけど、俺はそのまま店の中を探索する。
......ホコリがすごい。





床がきしんでいる。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
はぁ......ここ探すのかよ......。
俺は覚悟を決めて、一つの個室に入る。






そこは俺達くらいの子供が使いそうな子供部屋。






智樹のサイズはギリあるのだろうか。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
ハックシュン......!
寒い......!








仕方ない。使えそうなタオルが二枚しかなかったのだから。







智樹は優先順位高いし、穂花は女の子なんだから体を冷やしてはいけない。




ここは男の俺が我慢しないと。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
これ......とこれで良いかな......?女の子の服は変態になりたくないから触らないけど......。少しブカブカだけどこれは智樹サイズで良いと思う......。
古川 穂花
古川 穂花
────なぁ~に独り言を言ってるの、変態さん。
ぼふっ
後ろから何かやわらかいものを投げつけられる。



......タオル......?



こんなキレイなタオル、もう一枚あったっけ?



しかも僅かに濡れている。
古川 穂花
古川 穂花
あたしが使った後だけどアンタに貸してあげる。一人だけびちょびちょとかなんか嫌だし。
穂花は仁王立ちでクローゼットをいじっていた俺を見下ろす。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
......ありがとう。穂花。
俺は微笑む。




それを見た穂花は再び顔を赤くさせる。
古川 穂花
古川 穂花
べ、別にアンタの為なんかじゃないんだからね!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
......なんかすごいツンデレヒロインみたいになってるよ?
古川 穂花
古川 穂花
なっ......バカ!もう知らん!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
え、ちょ、服は?
古川 穂花
古川 穂花
アンタはチビと自分の分さえ持っていれば良いの!後であたしの分は自分で選ぶから!
まだ顔を赤らめた穂花はプンスカと部屋を出る。
古川 穂花
古川 穂花
......自分大切にしなよバカ......アンタはあたしのヒーローなんだから......
部屋の前で穂花が呟いたことは俺の耳に届かなかった。