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2021/02/06

第3話

夢を見た日
三毛門 琉雨(幼少期)
三毛門 琉雨(幼少期)
兄ちゃん!
......幼い俺は年の離れた兄に駆け寄る。
三毛門 琉李
三毛門 琉李
どうした?琉雨。
優しく微笑む兄の後ろからヒョコッと現れる女性。
雪山 恭子
雪山 恭子
お、琉雨ちゃん!やっほー
兄の彼女は悪戯っ子のように俺に笑いかける。
三毛門 琉雨(幼少期)
三毛門 琉雨(幼少期)
琉雨ちゃんって言うな!俺は男だ!
プンスカ怒ってやると、彼女は微笑ましそうに俺の頭を撫でる。
三毛門 琉雨(幼少期)
三毛門 琉雨(幼少期)
......なんだよ......?
雪山 恭子
雪山 恭子
琉雨は将来強い子になれるよ。
その時の俺は恭子さんの言葉が理解できなかった。
三毛門 琉雨(幼少期)
三毛門 琉雨(幼少期)
俺が兄ちゃんとキョーコさんのこと守ってあげる!
頼もしそうに言った俺に兄と恭子さんは偉いぞというように俺を見つめた。
............それが、最後とは知らずに。






俺の前から二人が消えた。







あの幸せそうな二人が忘れられず、俺は旅を始めた。







叱ってくれる大人も、褒めてくれる大人もいない。






俺は、こんな世界が嫌いになった。






あの当たり前のような日常がひどく恋しく、必ず取り戻そうと誓う。







ねえ、兄ちゃん、恭子さん。







いつになったら、あなた達の笑顔を見ることができますか?








いつになったら、俺は独りじゃなくなるんですか?







兄ちゃん、恭子さん。







早く、早く戻ってきてよ......!





独りにしないでよ......!




......必ず見つける。






兄ちゃんも、恭子さんも、お母さん、お父さん。





いなくなった大人達を。






子供だけの世界。






俺達は、力をあわせて生きていく。








五年前のあの明るかった世界を。