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2021/06/23

第25話

喧嘩をする日
古川 穂花
古川 穂花
え、あ、はぁっ!?
羽山 昴
羽山 昴
どういうことだよ、カレー!
普段はぶつかり合っている二人の意見が一致してる。






みんな、困惑の表情を浮かべていた。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
言葉の、通りだ。
御手洗 みお
御手洗 みお
なんでっ......
田中 智樹
田中 智樹
兄ちゃん......?
嫌われてく。





いいよ。それで。






俺は......みんなの眠りも、消える仲間も、物理的に腐っていく大人も、







もうなにも見たくない、見せたくない。







大人のいない子供の世界、








一人が、一番なのだ。
古川 穂花
古川 穂花
わかんない......わかんないよ、
琉雨......!
穂花が悲しそうな目をする。
古川 穂花
古川 穂花
アンタは......アンタは嬉しそうだった!仲間ができて、みんなと話してて、弟のような子がいて!なのに、どうして自ら壊すの......?
嬉しそう。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
あぁ、嬉しかったさ!みんなと話せて!孤独を分け合えて!大人がいなくても生きていけることを証明できて!
でも......でも......!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
限度があるんだ......子供ばかりじゃ抱えられない。本当に......辛いんだ......!
俺は後半泣きそうな声を出す。




その変化に気付いたみんなは困っていた。





当たり前だ、いきなり、言い出したのだから。





全部本音だ。






けど、一番は






みんなに知って欲しくないんだ。







この世界が、どれだけ残酷か。
田中 智樹
田中 智樹
兄ちゃんは......
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
え?
智樹は唇を少し尖らしながら口を開いた。
田中 智樹
田中 智樹
兄ちゃんは、辛いんでしょ?
大丈夫だよ?オレもいるから。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
え────
そうじゃ、ないんだけど......
御手洗 みお
御手洗 みお
私も......!いるから。
一人で抱える......駄目......!
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
............
抱えるのにも、限度ってものがあることを知らされる
羽山 昴
羽山 昴
おうおう、俺もいるからな!
カレーは別に煮込まれたままで良いんだぜ!
フォローになってない、むしろずれてる。





......けれど、それくらいが良い。
古川 穂花
古川 穂花
あたしも、さ。いるから。
琉雨が困ったら必ず助ける。
例え月に迷い込んで泣きそうになったら、あたしはアポロ乗ってでも飛んでいくから。
だから......あたしらを、信用しよ?
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
....アハハ....そうじゃ、ないけどなぁ。
でもどこか愛しいやり取りに、なんだか悩んでた自分も馬鹿みたい。





解散とか、なんかさ、どうでもよくなった。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
ごめん。一時の気の迷い。悪かった。
俺はすくっと立ち上がる。




みんなは安心したような顔をする。
三毛門 琉雨
三毛門 琉雨
さぁ......ご飯にしようか?
もちろんみんなは一斉に自分たちの好きなものを叫び出した。






良いんだよ、それで。







ここには叱ってくれる大人も、褒めてくれる大人もいない。





だからこそ、自分たちで歩かないと。







一人じゃないよ、







みんながいるから。







時が来れば、話せることも、あるんだ。