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2021/08/13

第18話

17話
突然水面を見ていた彼女が顔を上げた。
涼風 舞
君はどのラムネを注文したいの?
さっきのはなんだったのだろう。

ただ考え事をしていただけなのかな?
佐藤 樹
僕は不透明サイダーがいいな。
なんかこの地域でしか飲めないなら、飲んでみたくなるよね。
涼風 舞
じゃあ私も不透明サイダー1つ下さい!
僕達はそろってお財布から小銭を取り出す。

屋台のおじさんは保冷用のバックからキンキンのサイダーを取ってきてくれた。
屋台の人
不透明サイダー2つだね。
普通は300円なんだけど、君達お似合いだから250円におまけしとくね〜
お、お似合い?

僕は君を見て、君は僕を見る。

2人バチッと目があって同時にそっぽを向いた。
涼風 舞
あ、ありがとうございます〜!
僕達はお金を払って不透明サイダーを受け取った。
屋台の人
まいどあり〜
嬉しそうに手を振ってくれる屋台のおじさん。

キンキンのラムネびんを持ちながら僕達は先の見えない屋台の道を歩き出す。
涼風 舞
このラムネ瓶すっごく冷たい。
佐藤 樹
確かにずっと触っていたら手の感覚がおかしくなりそう。
手の中のラムネ瓶が僕の体温で汗をかいたかのようにぽつぽつと雫が浮き出てくる。
涼風 舞
それにしてもこのサイダー本当に不透明だね。
ラムネ瓶ごしからサイダーをまじまじと見つめる君。

ラムネ瓶の中に閉じ込められたサイダーは確かに不透明だった。
佐藤 樹
不思議だよね
涼風 舞
だよね。
私、喉乾いたし飲んでみようかなぁ〜
ラムネ瓶の蓋を力ずくで開けようとする君。

その姿はとても危なっかしくて。

自分と同じ年齢なはずなのに可愛い年下に見えてしまった。
佐藤 樹
大丈夫?
僕が開けようか?
そう僕が言うとふりふりと首を振る彼女。

その姿はとても可愛くて愛らしい。
涼風 舞
あっ!
出来たよ〜
彼女がそう言った途端プシュっと気持ちのいい音が響く。
佐藤 樹
じゃあ僕も飲もうかな。
僕も手に持ってるラムネ瓶に力をいれてプシュっと開けた。

シュワァァと弾けるようなサイダーの音。

冷たいラムネ瓶のふちに口をつけてゴクゴクと体内に水分を取り入れた。
涼風 舞
ぷは〜
これめっちゃ美味しいね。
ラムネを飲む彼女はとても爽やかで可愛いけど……
佐藤 樹
飲んだ時の反応、おっさんっぽいよ。
しれっと僕はそう言うと君はカッカッカッと引き笑いをする。

すると、君はツボに入ってしまったみたいで少しの間ずっと笑っていた。
佐藤 樹
そ、そんなに面白かった?
別に笑わせる為に言ったわけじゃないんだけどなぁ。
涼風 舞
やっぱり幽霊と人って違うんだなぁって思って。
君はぽつりとそう言った。

そして僕は今更ながらに思い出す。

そうだよね。だって君は1000年前の人だもん。

僕と違うのは当たり前。

だからこそすれ違うのだって当たり前なのかもしれない。