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2021/08/13

第20話

19話
涼風 舞
思った以上にひらけた場所だね!
ここは神社の中にあるコンクリートで出来た開けたところ。

ちなみに花火はこの神社から打ち上がる訳ではなく、この神社が絶好の眺めって事だけ。

もちろんお祭りの時に花火が打ち上がるからこの場所が人気っていうのもあるらしいけど。
佐藤 樹
そうだね。
まだ人も少ないし丁度いい時に来たね。
周りを見ればチラチラと見える人影。

少なすぎず多すぎず、丁度いいぐらいの人の数。
涼風 舞
そうだね〜
てか、もうそろそろで始まりそうだよ!
時計を見れば9時25分。

そろそろ人も増えてきて周りがザワザワとしてきた。
佐藤 樹
楽しみだね。
僕がそう言うと君は僕の浴衣の袖をギュッっと掴んで抱きつく。

その振動で僕の右手首にはめていた鈴付きのブレスレットがシャランっと音を出した。
佐藤 樹
へっ?
急にどうしたの?
彼女に抱きつかれたせいかドクドクと大きな音でリズムを刻む心臓。

このうるさい心臓の音が君に聞こえてませんように。
涼風 舞
別にぃ〜
何となくやってみただけだから!
上目遣いで見つめてくる照れ気味な彼女と爆発寸前の僕。

話しずらい僕達の雰囲気を断ち切ってくれたのはパァンという花火の音だった。
涼風 舞
わぁ〜
綺麗……
夜空に咲く無数の綺麗な花。

だけどどの花もパァンと音を響かせては虚しいぐらいの速さで砕け散っていく。
佐藤 樹
綺麗だね。
綺麗な花達が紺色キャンバスに色を付ける。

足元にある水面がこの真逆な世界を模写もしゃしていた。
涼風 舞
見て!
あの花火の色、私すっごい好きだなぁ〜
彼女が指指したのは桜のような形をした花火。

花弁かべんを創っている部分が桜色のペンライトみたいだ。
佐藤 樹
僕は柳の形をした花火が好きだなぁ
夜空を取り込むように大きい花火を僕は指さす。

白色と藤色のような色で出来ている柳。
涼風 舞
それ私も好きだよ〜
君の顔を照らす花火。

その光はほんのわずかだから笑っている顔は見えにくいけれど。

絶対と言いきれるほど可愛いんだろうなって思った。