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2021/08/13

第19話

18話
涼風 舞
ねぇねぇ!
この射的しようよ!
佐藤 樹
え〜
僕、もう手が塞がってるんだけど。
自分の手元を見れば金魚が入っている袋や彼女のりんご飴、さっき買った不透明サイダー。

これ以上遊んだらもう持てないだろ。
涼風 舞
大丈夫!
私が持つから〜
佐藤 樹
じゃあなんで今まで持たなかったんだよ。
彼女の手の中は空っぽ。

だって全て僕が持ってるんだから。
涼風 舞
おばさん〜
射的やります!
彼女は射的のおばさんにお金を支払って銃を構えた。
涼風 舞
君は何が欲しいの?
銃を構えたま君は僕にう。

射的の棚に並べられたぬいぐるみやプラモデル。
佐藤 樹
え?
僕が欲しい物?
涼風 舞
うん!
私、射的とか得意なんだよね〜
射的の棚に向かって銃を向ける君は確かにさまになっていた。
佐藤 樹
え、えーと……
あの海月のぬいぐるみが欲しい…かな?
1番上の棚においてある可愛い海月の人形。

大きさ的には抱き枕ぐらい……かな?
涼風 舞
へー
こういうの好きなんだぁ。
てっきりプラモデルとかを選ぶと思ってたんだけど。
ニマニマしながら僕を見つめる君。

別に可愛い人形選んだらダメなのかよ!
佐藤 樹
は、はぁ?
別にそんなんじゃないから!
ニマニマと見つめてくる君の視線がなんだか恥ずかしくて僕はそっぽを向く。

そんな僕なんてお構い無しで君は銃を構えた。
涼風 舞
ん〜と……
ここらへんかな。
海月のぬいぐるみに狙いを定める君。

そしてバァンっという音が響いた。

こてっと倒れる海月のぬいぐるみ。

自慢げににっこりと笑ってみせた彼女。
涼風 舞
ほーらね!
言った通りだったでしょ?
彼女はぬいぐるみを嬉しそうにだき抱える。

そして手からそれを手放してポイッっと僕に渡した。
佐藤 樹
あ、ありがと……
腕の中に納まった海月のぬいぐるみ。

なんだか腕の中にあるそれは懐かしくて、いつまでもだき抱えていられる気がした。
涼風 舞
ふーん……
意外と可愛いとこあんじゃん。
射的のおばさんに銃を返しながら君はそう言う。
佐藤 樹
だから違うってば!
頬をぷっと膨らませながら僕はそう講義する。

それに男子が人形だき抱えてても可愛いものなのか?
涼風 舞
まぁいいや!
それよりもう少しで花火が上がる時間じゃない?
時計を確認すると9時を回ったところ。

周りにはお祭りに来た人達が沢山いる。

多分この人達も花火を見に来たんだろう。
佐藤 樹
確かに。
それに花火が見える所で見たいよね。
こんなに人がいたら花火が綺麗に見えるか分かんないからね。

だからこそ速めに花火が見える場所を取っとかないと。
涼風 舞
そだね〜
じゃあ今から場所取りしに行こ!
ルンルンと僕の前を歩く君。

その姿はいつ見ても可愛い物だと僕は思った。